フィジー
人口 : 91万人
(2024年4月IMF推計値 日本は1億2,462万人)
一人当たりのGDP : 5,992.792US$
(2024年4月IMF試算値 日本は33,805.939US$)
森林率 : 62.4% (2020年FAO公表値 日本は68.4%)
現地スタッフからのメッセージ
2023年は、サイクロンや長雨の影響も あり、海岸線は複数回にわたり洪水や高潮に見舞われました。家屋が浸水し、道路も冠水するなどの被害が起きたほか、マングローブの苗床や植林した苗も一部が流されるなど被害を受けました。一方で、乾期には長期間雨が降らず、苗木や農作物にも悪影響を与えたほか、山火事が発生して、植林地の一部が焼けてしまうケースも発生しました。気候変動の影響を目の当たりにして悔しく思うこともありますが、事態は待ってくれません。子どもたちの未来、住み続けられる未来のため、地域コミュニティや関係機関とのネットワークを強化しながら、課題に取り組んでいます。
主な取り組み
地球に根付いた緑化を目指して
2023年度は、7つの学校と6つの地域で合計2,411本(陸上1,791本、マングローブ620本)植林活動を実施。陸上では、木材としても需要の高いマホガニーや火に強いチークのほか、潮風に強く防風防潮効果の期待できるモモタマナ(和名:コバテイシ)の苗木を中心に植えました。敷地面積の狭い学校では、事前説明会を校内で開き、植林自体は住民と共に地域で行いました。資材や燃料が高騰する中、コストダウンを図りつつ、その土地にあった苗木を育てるため、育苗にも力を入れています。新たな緑化の拠点となるよう、シガトカ国立砂丘公園にも新たに苗床を設置。活動の拡がりを期待して、所属するレンジャーへ苗木づくりのノウハウや緑化の意義を伝えています。
自然と共生する暮らしの豊かさを知る
環境セミナーのほか、7校にて有機農業の実践指導を行いました。収穫した野菜は給食に活用されています。複数の学校が学び合う機会として、5校から代表の児童生徒120名を集めたエコキャンプも開催。マングローブ植林の際は、 海岸の清掃も行うなど、豊かな生態系がもたらす恵みに気づき、その保全に向けて行動する機会をつくっています。
2023年度植林実績:2,411本・面積2.94ha
累計(1992年から) 植林816,928本 面積601.48ha
2023年度に植えた主な樹種:マホガニー、チーク、マングローブなど
2023年度参加者数:1,379人
「子供の森」計画参加学校数:68校(1992年からの累計値)
2024年
7月
24日
水
2024.07 子どもからのメッセージ from フィジー
ぼくは、ノイコロ地区学校8年生のペニです。学校の近くには、川が流れていて、その冷たい水の中で泳ぐのが気持ちよくて大好きです。「子供の森」計画では植林活動などに取り組んでいますが、一番の思い出はエコキャンプに参加したことです。特に有機農業についての講義がおもしろかったです。ぼくが住んでいるところは高地で、あまり農業の経験もなかったので、「子供の 森」計画を通じて、野菜の育て方についても勉強することができました。新しい友だちもできて、一緒に母なる地球を守っていこうという気持ちも大きくなりました。学校に植林した苗木の一部は、迷い込んでしまった動物に食べられて枯れてしまいましたが、あきらめずにもう一度植えたいです。将来、学校のまわりがもっと森に囲まれて過ごしやすい環境になるように、これからももっと木や果物の木、そして野菜を育てていきたいです。
2024年
7月
24日
水
2024.07 学校レポート in フィジー
この学校は、ビチレブ島の山間部、島内でもっとも長いシガトカ川の源流近くにあります。1997年から「子供の森」計画に参加しており、校内にはかつて子どもたちが植えたマホガニーが大きく育ち、木陰をもたらしています。2023年度には、200本の植林を行ったほか、有機農業(上写真)や養鶏にも取り組みました。またエコキャンプ(下写真)の会場となり、同校を含む5校から代表の子どもたちが参加。校長のトマシ先生は、「2日間にわたるエコキャンプでは、体験型の学習の機会が少ない内陸部の子どもたちが、いのちのつながりについて理解を深めながら、山だけでなく、沿岸部の保全の大切さについても学ぶ貴重な機会になった」と感想を話してくれました。
2022年
6月
01日
水
2022.6 学校レポート in フィジー
緑化を通して高波の被害を防ぐ
この学校はフィジー最大の島、ビチレブ島の東北部ラ県の海岸沿いにあり、周囲の4村から子どもたちが通っています。このナコロトゥブ地区では、長年サイクロンによる高波に苦しんでおり、同校もたびたび浸水被害を受けています。このため、高波から村を守る自然の防波堤を築くべく、住民とオイスカがタッグを組んでマングローブの植林活動に力を入れており、同校も学校をあげて参加しています。
2021年度は休校が長く続くなど、活動ができない期間も多くありましたが、人数を制限して植林を行い、マングローブ500本を植えました。同校の教頭先生は、「気候変動の影響を大きく受けるフィジーでは、その適応策について考え、取り組むよう政府が各校に呼びかけている。オイスカとの活動は、まさにこの学びと実践の機会であ
2022年
6月
01日
水
活動のあゆみとこれから in フィジー
災害に備え地域で取り組む
1992年以来、フィジーでは毎年新たな学校が活動に参加し、その輪を拡げてきました。かつて参加した子どもたちが、教員や保護者となって、新たな形で活動に関わ るケースも多く出ています。地域における理解も浸透している中で、近年は、洪水や土砂崩れといった災害リス クの高い地域や沿岸浸食が進む沿岸部などにおいて、 コミュニティと連携した緑化にも注力しています。現在はマングローブ植林と合わせて、防風防潮効果のある海岸林を育てるパイロット的な取り組みも進めており、今後も生態系の持つ力を活かした防災・減災への取り組みを強化していきます。
2022年
6月
01日
水
2022.6 子どもたちの学校生活 in フィジー
ブラ(こんにちは)!
私の学校生活を紹介します。
私は学校が大好きです。毎日友だちと会って、いろいろな話が聞けることがおもしろいからです。学校は海の近くにあって、そばにはマングローブの林もあります。天気がいいときには、お父さんとモリを持って、魚を捕まえにいきます。「子供の森」計画では、マ ングローブを植える活動が好きです。植林のあとには、友だちと海で泳いで遊ぶこともできます。活動で学んだことを活かして、家でも家族と一緒に野菜を育てるためにたい肥をつくりました。将来は両親が行っている農場を手伝いたいです。
2021年
6月
03日
木
2021.6 Fiji
少しずつ活動を再開 !
ワイ学校は、ナンドロガ県にある1920年に設立された学校です。過去には日本からのツアーを受け入れたこともあり、長年「子供の森」計画にも積極的に参加していますが、20年度は、コロナ禍でしばらく活動が停止。授業の再開後、学校の運営委員会も含めて協議を行いながら、少しずつ活動を再開しました。植林活動では、マホガニーやココナツ、郷土樹種の果樹など65本を植樹しました。またハンドブックを配布し、環境保全の意識の向上にも努めました。植林した樹木は順調に生長しているものの、マホガニーの一部はサイクロンの被害を受け、根こそぎ倒れてしまい、再植林が必要となってしまいました。8年生のスリアシ・バトガさんは、「学級長として、みんなを引っ張り、再植林に取り組みたい」と頼もしいコメントを寄せてくれました。
2021年
6月
01日
火
パンデミックと「子供の森」計画 inフィジー
今できる、今必要な植林活動
感染対策として、教育省が管轄する小・中学校は、20年3月下旬~6月下旬まで休校措置が取られました。学校再開後も、授業の遅れを取り戻すことが優先され、また外部者との接触を避けるため、課外活動は制限された状況が続きました。「子供の森」計画では、行政の許可が下りた一部の学校と地域を対象とした植林を展開。 困窮する人々の支えとなるよう、造林樹種だけでなく、 さまざまな恵みをもたらすココナツの植樹や、 サツマイモなど野菜の植え付けも地域の方々とともに、進めました。21年度 は、学校での活動が再び活発になることを願っています。
2020年
6月
02日
火
2020.6 Fiji-1
村を守るため、マングローブの植樹を開始
ビチレブ島南部、美しい海岸線が続くコーラルコーストにあるこの学校は、フィジーにおける「子供の森」計画のパイオニア学校の一つとして、校内や地域での植林活動を積極的に進めてきました。海岸浸食やサイクロンによる高潮の被害などを経験するなかで、自分たちが住む海辺こそが、気候変動の影響を受けやすいということを実感しているからです。
2019年
11月
30日
土
Green Wave 2019 Report
オイスカが2008年より参画している“グリーンウェイブ”は、国連生物多様性条約事務局(SCBD)が進める取り組みで、5月22日の「国際生物多様性の日」の前後に世界中で行われています。オイスカも「子供の森」計画(以下、CFP)参加校を中心に、国内外でさまざまな活動を実施しました。
2019年
7月
19日
金
2019.6 Fiji-1
ブラ!(こんにちは!)
僕の一日を紹介します。
僕は、ナンドロマイ小学校に通う、6年生のテビタです。学校は毎日8時に始まって、15時半まで授業があります。僕の村は、豊かな水源がある山のふもとにあって、おいしいエビがたくさんとれます。
2019年
6月
21日
金
2019.6 Fiji-1
地域の活動を引っ張る存在に
ナトゥタレ小学校は、ビチレブ島の中心ナボサ県にあります。近くには川が流れていますが、雨季のときは大雨により洪水の被害を受けてしまいます。災害に強い地域づくりを進めるために、1997年に「子供の森」計画に参加。以降、先駆け的な存在として、地域の環境保全活動を牽引しています。
2018年
6月
27日
水
子どもたちに会いに行こう!2018オイスカツアー情報
2018年のオイスカツアー情報です!
「子供の森」計画の子供たちに会える・現場が学べるツアーが各地で開催されます。
ぜひ、ご参加ください!
2018年
5月
18日
金
2018.5 Fiji-3
ブラ!(こんにちは!)
僕の一日を紹介します。
僕は、ブレアイバヌア学校に通う7年生のツポウです。学校の近くには、こんもりとした森があり、川が流れています。とても落ち着く場所で、僕は自分のふるさとが大好きです。だからもっと木をたくさん植えて、もっと美しい場所にしたいと思っています。
2018年
5月
16日
水
2018.5 Fiji-2
いのちの大切さに感謝!
ブレアイバヌア学校は、ビチレブ島ラ県の内陸部にあり、100人の生徒が通っています。以前別の学校で「子供の森」計画に参加していた先生が、赴任後相談を持ちかけてきたことから活動がスタートしました。
2018年
5月
16日
水
2018.5 Fiji-1
周囲の学校の手本となるように
ナンドロマイ小学校は、ビチレブ島ナンドロガ・ナボサ県にある寄宿制の学校で、周囲の5村から子どもたちが通っています。1993年に当時の校長先生からの希望で「子供の森」計画に参加しました。
2017年
4月
14日
金
2017.4. Fiji 3
ブラ!(こんにちは)
私の一日を紹介します。
私はロマ小学校で「子供の森」計画に参加している7年生のサラセイニ・ヴェラウです。友達からはレミと呼ばれています。「子供の森」計画の活動の中で、森はフルーツや美味しい空気を提供してくれて、
2017年
4月
14日
金
2017.4 Fiji 2
「子供の森」計画に
仲間入りしました!
ナクルクルヴァカティニ小学校はビチレブ島の中心の山間部に位置しています。
2016年に「子供の森」計画に仲間入りした同校。初めての活動では、フィジーカウリなど地元樹種の植林を行いました。こうした実践活動を継続することで、ふるさとが本来持っている自然の豊かさに気付き、地域で消え行く地元樹種の保全のために自ら行動できる子どもたちが育っていくことを願っています。
2017年
4月
13日
木
2017.4 Fiji 1
おいしい野菜作りを楽しく実践中!
ラウニトゴ小学校は、町から遠く離れた農村地域にある学校です。1994年より「子供の森」計画に参加し、20年以上活動を行ってきました。近年は、村の景観をよくするための観葉植物の栽培や子どもたちの栄養になる果樹の植林に力を入れてきました。学校に通っている子どもたちの両親の多くは農業を営んでいますが、子どもたちは農業で使用されている農薬や化学肥料の悪影響についてほとんど知りませんでした。そこで「子供の森」計画の活動の中で、苗床の準備から種まきや管理等、子どもたちに学校や家庭で実践できる有機農業の技術や知識を教えました。
2016年
10月
28日
金
2016.11 seminar CFP goodwill ambassadors
2016年11月22日(火)
16:00~17:30
インドネシア、フィジーの子どもたちが来日、現地の活動について報告を行います!
洪水・干ばつ・黄砂など世界中で多くの人々が自然災害に直面しています。そのような中、世界各地で持続可能な社会づくりを目指し、子どもたちの植林活動や環境教育活動を促進しているのがオイスカ「子供の森」計画です。
急速な開発による森林減少で豊かな生態系が失われつつあるインドネシアと、海面上昇などの深刻な自然災害に悩まされるフィジーの農村地域で、「子供の森」計画に参加している両国の子どもたちが来日。直接現地の環境問題やふるさとを守るために取り組んでいる環境保全活動、また育てた森や材の活用事例についてレポートを行います。
2016年
6月
28日
火
2016.6 Fiji 3
ブラ!(こんにちは!)私の一日を紹介します!
僕はラトゥイライサメモリアル学校に通う7年生のペニアシ・クンブインゲレ です。友人からはベンと呼ばれています。僕の家にはキャッサバや地元の野 菜、果物がたくさん取れる農園があります。
2016年
6月
28日
火
2016.6 Fiji 2
ふるさとを守る木々を育てよう
ナワイ学校は、穏やかな農業地帯にあり、子どもたちの両親のほとんどがサトウキ ビの栽培で生計を立てています。この学校で「子供の森」計画がスタートしたのは、2 015年4月9日。環境のセミナーと植林活動を行いました。セミナーでは、自分た ちの国フィジーの、そして世界の環境問題について学んだり、それを解決する一つの 方法として、木の持つ役割について皆で考えました。植林活動においては、果物や郷 土樹種の植林に加えて、大きく育って日陰ができるようにマホガニーの木を校庭に植 えました。
2016年
6月
27日
月
2016.6. Fiji1
ふるさとの生物多様性を知ろう!
ラトゥイライサメモリアル学校は生徒数105名の学校です。学校は丘の上にあり、校舎に続く10段の階段には、それぞれ「思いやり」、「尊敬」といった心がけるべきキーワードが書かれています。
2015年
6月
29日
月
Fiji 2015.6
フィジーでのグリーンウェイブ
国連が定めている「生物多様性の日」の5月22日に、生物多様性事務局が全世界で呼びかけている「グリーンウェイブ」。の活動にフィジーの5つの学校が参加しました。それぞれの活動に数多くの生徒や教師が参加し、特色のある植林活動を行いました。
2015年
6月
01日
月
Fiji 2015.6-1
子どもの森計画がもたらした成長
マヴア学校は、農地に囲まれた、シガトカ川に近い丘の上にあります。「子供の森」計画を行うことを決めたきっかけは、環境省から学校の周辺に多くの樹木や果実樹種を植えるよう働きかけがあったことでした。活動を続けた結果、川のほとりに植えた木はよく育ち、土砂崩れ防止の役割を果たしています。また生徒たちは、一人ひとりが世話をする木を決め、担当することによって、それぞれ責任を持って木を育て、先生やオイスカのスタッフがいなくても自主的に水やりや草刈りなどの管理を行うまでに成長しました。
2015年
5月
30日
土
2015.5. Fiji
2015年の国際グリーンウェイブ活動にフィジーの地元住民やCFP活動参加校が参加しました!
2015年5月22日にフィジーのCFP活動参加校が2015年のグリーンウェイブ活動に参加しました。この活動は国際生物多様性の日に合わせて行われました。午前10時にオイスカフィジーのコーディネーターが5つの学校で植林活動について説明を行い、ノコノコ地区学校、ラトゥイライサ記念学校、ラトゥネマ二記念学校、ナワイ公立学校、ラトゥラティナナ小学校がそれぞれ参加しました。今年の活動テーマは、「1つの学校に、1本の木、自然へ1つの贈り物をしよう」で、それぞれの学校にて校長、もしくはコーディネーターの先生と選ばれた学生による記念植樹としてサポジラの苗木を植樹しました。ラティアナ小学校では植林が十分ではない地域のために、生徒や先生が全員参加するワークショップを開催しました。活動中はその地域の様々な種類の木や果物の木を植えました。学校でのCFP活動は木に対する知識がない学生たちとともにダクアやヴェシ、バウムリ、コカ、ヤシとクラといった地域固有の木を植える努力をしており、高く評価されております。また、その地域にあるココナッツの苗木を植えたりもしました。特にフルーツ公園を作った学校の子どもたちは、ランブータンやマンゴスチン、カビカ、マンゴー、サワーソップ、アボガドなどの果物の苗木の植樹をとても楽しんでいました。活動は平均1時間半で128本の違う種類の木を植樹し、生徒、先生全員で624名が参加しました。
2015年
5月
11日
月
2015.5 Fiji-3
Bula!(ブラ)こんにちは!私の一日を紹介 します。
私は、マヴア学校で「子供の森」計画に参加している8年生のパトリシア・ナゴリです。友達からはパットと呼ばれています。学校までは歩いて5分で、毎日8時から15時まで授業があります。私の学校は丘の上にあり、周辺には農地が広がっています。学校にも畑があり、そこでは野菜やキャッサバなども栽培していて、収穫した野菜を使って、お母さんたちが当番で給食を作ってくれます。お母さんたちが作る給食はとてもおいしいです!「子供の森」計画の活動では、自分たちで植えた木の世話を頑張っています。植えた木が成長しているのを近くで見ることができて嬉しいです。将来は環境の大切さを伝えられるような学校の先生になりたいです。
2015年
5月
11日
月
2015.5 Fiji-2
小さな島の学校の大きな挑戦
ヤヌダアイランド学校があるヤヌダ島はビチレブ島から15.5キロ離れた場所にあり、約35世帯が暮らす小さな島です。1958年に設立されたこの学校は、村の中心から徒歩で10分ほどの山側に位置しており、50人の子どもたちが通っています。この学校では樹木の重要性を子どもたちに知ってもらい、地球温暖化への対策の一つとなることを目指し、校長先生と地域の人々による提案で「子供の森」計画に参加しました。初めての活動では、森の役割や環境についてのワークショップを行ったあと、皆でマホガニーやレモン、パッションフルーツ等の苗木を植林しました。
2015年
5月
08日
金
2015.5 Fiji-1
大人になって実感する活動の大切さ
ナコロトゥブ学校はビチレブ島東北部のラ県の海岸にあります。学校は海の近くに位置しているため、近年の海面上昇による深刻な影響を受け、高潮のときは校庭の一部が海水に浸されてしまいます。こうした問題に対し、この学校では1996年から「子供の森」計画に参加し、マングローブの植林を続けてきました。活動開始から20年ほどたった今、子どもたちによって育てられたマングローブは学校の前の海岸を覆い、学校や村を海岸浸食や海水面上昇の被害から守る防波堤としての役割を果たしています。マングローブ林を棲み家とする小さな海の生き物たちや、魚の数も少しずつ増えています。
2015年
2月
13日
金
2015.2 Fiji
2月5日、シンガトカに位置するラウニトゴ小学校で、「子供の森」計画の活動を行いました。
今回は生徒を2グループに分け、1つは植林を行い、ココナッツやマホガニー、 レモンなどを含む全33本の苗木を植えました。
そして、もう1つのグループは「子供の森」計画の歌を歌いました。
2014年
7月
23日
水
2014.7 Fiji
『はじめてのCFP活動!!』
フィジー
7月9日、ラ県のトカイマロ小学校で初めてとなる「子供の森」計画の活動を行いました。ワークショップと植林活動を行い、約110名の子どもたちが参加しました。
2014年
4月
22日
火
2014.4 Fiji-2
『ようこそ!「子供の森」計画へ』
~2013年度新規参加校紹介~
2013年に開校したバイニマラマ・バトゥトコ小学校。広い学校の敷地は更地のままで、子どもたちのために、日陰となるような樹木や果樹を植林したいという学校の先生からの要望で「子供の森」計画への参加が決まりました。この小学校は、オイスカの拠点から車で片道約4時間内陸に入った場所で、雨の多い時期の交通手段は馬のみが頼り、という場所にあります。
2014年
4月
22日
火
2014.4 Fiji-1
『サイクロンで被害を受けた学校の森の再生のために』
2002年から活動を続けるタウ小学校。2012年のサイクロンにより10年間育てた木々が大きな被害を受けてしまいました。落胆している子どもたちを元気づけるため、また子どもたちの主体的な行動を引き出そうと、再度植林活動を行いました。
この小学校は、ビチレブ島西部の降水量が少ない地域にあります。特に乾季になると土地が乾燥するために、木を育てるには水やりなどの日々の管理が欠かせません。
2013年
4月
12日
金
2013.3 Fiji-3
『フィジーから海を越えて』
フィジー
フィジーと聞いて日本人がイメージするのは、「南の楽園」「きれいな海」でしょうか。でも、それが逆となると、そうはいきません。フィジーの子どもたちが「日本は文明が進んだ国」、と聞かされてもなかなかイメージできません。
なぜなら、フィジーにはまだ電気が通っておらず、自然の中で生活している人が多くいるからです。
2013年
4月
12日
金
2013.3 Fiji-2
『「子供の森」計画、再びスタート』
フィジー
「子供の森」計画の活動を開始して20年近く経つフィジーでは、以前活動に参加しすでに森を育て終えている学校も多くあります。ワイ小学校もその一つ。しかし、当時植えたフィジー松は成長した後伐採され、学校の新しい教室や宿舎の建設などに活用されました。
「子供の森」計画では、当然、植林した木は大切に育てることを教えていますが、子どもたちが勉強する学校にとってプラスになり、再植林をするなど次の森づくりへつなぐことができれば、木の活用も一つの森づくりの方法と考え、学校側にも継続的な活動を促しています。
2013年
4月
12日
金
2013.3 Fiji-1
『学校を、村を、ふるさとを守るマングローブ植林』
フィジー
フィジーで最も大きなビチレブ島の北東に位置するRa県に、ナルクニ小学校はあります。海に面し、また背後には岩肌の山がそびえたち、車で行くことができないこの学校には、唯一の交通手段であるボートで行かなければなりません。
地球温暖化が原因とされる海面上昇による海岸侵食の問題は深刻で、地域では過去20年の間に約10mも海が近くなりました。
2012年
3月
14日
水
2012.2 Fiji-2
『“育てる”を教える』
フィジー
フィジーでは2010年からヤラボー小学校で、子どもたちの植林活動に併せて、養鶏・有機農業普及活動を開始しています。これは小学校が山奥深くにあり、大雨などが降ると多くの地域が孤立してしまい、食糧を自給自足で賄う必要があることから、子どもたちへの環境教育と栄養改善支援を兼ねた取り組みとして実施しています。
11年、山間部にあるワイヤラ小学校でも養鶏の取り組みをスタートさせました。もともと狩猟民族であったフィジー人は野菜や家畜などを“育てる”という習慣があまり浸透していません。しかし1999年から「子供の森」計画に参加し、木を“育てる”ということを学んできたワイヤラ小学校から、鶏や野菜を“育てる”ことを子どもたちに学んでほしい、また鶏糞を利用した堆肥づくりなど、循環型の農業や自然と調和した暮らしを教えていきたい、と強い要望があり開始しました。
11年は学校へ鶏舎の建設の支援と鶏のヒナの支援を行い、子どもたちは鶏を“育てる”ことを一生懸命に学んでいます。今までもリサイクル活動に熱心に取り組んできたこの学校は、来年は鶏糞を活用した有機農業に取り組みたいと高い意欲を見せています。
2012年
3月
14日
水
2012.2 Fiji-1
『あの頃の海へ---マングローブ植林』
フィジー
タガゲ村は海岸沿いにあり、近年の気候変動の影響からか、毎年高潮の被害を受けています。
強い潮流で海岸が次々と削られ、ココナッツなどの木々が倒れ村の土地が浸食されています。また村の奥深くまで海水が浸入し畑に被害をもたらします。
かつての沿岸部は多くのマングローブ林が茂り、高潮などから人々の生活は守られてきました。
しかし、そのマングローブ林は薪炭利用などのために大量に伐採され、今では数本しかありません。こうした状況に危機感を持ったタガゲ小学校の校長先生は、オイスカに協力を求め、村と協働してのマングローブ植林を開始しました。昨年は1200本の苗木を子どもと村人たちが一緒に植林しました。村の長老たちの話によると、マングローブ林があったころは海岸からすぐ近くでたくさんの魚が獲れていたそうです。しかしマングローブ林が伐採されてから急激に魚が少なくなり、今ではボートを出して沖合までいかなければ魚が獲れません。村の子どもたちに、あの頃の豊かな村の海を取り戻してあげたい、村人はそんな想いで一致団結して植林活動を進めています。
2011年
7月
02日
土
<ビチレブ島>自然の恵みを子どもたちへ
フィジー:ビチレブ島
ヤラボー小学校は山深い山間地に位置し、海岸にある町シガトカから車で3時間もかかる、まさに陸の孤島にあります。雨季に大雨が降ると道路が決壊し、数日間から数週間、外部との交通が遮断されることも多くあります。そうした地で、周辺地域に散在する村々から子どもたちがこの学校に通っていますが、通学が困難なため平日は学校寮に住み込み、週末に家に帰るという生活をしている子どもが大勢います。
2011年
7月
02日
土
洪水から学校を守ろう〜マングローブ植林〜
フィジー:ビチレブ島
ナコロトゥブ学校はビチレブ島東北部のラ県の海岸にあります。120名の子どもたちが5名の教員のもとで学んでおり、オイスカがラ県一帯で実施するマングローブ植林活動にも参加しています。この地域ではマングローブが伐採された後、漁獲量が減少し、海岸浸食の被害も発生しています。