スリランカ
人口 : 2,240万人
(2023年4月IMF推計値 日本は1億2,517万人)
一人当たりのGDP : 3,362.075US$
(2023年4月IMF試算値 日本は39,339.836US$)
森林率 : 33.7% (2020年FAO公表値 日本は68.4%)
現地スタッフからのメッセージ
スリランカの経済は、国際機関の支援もあり少しずつ回復に向かっていますが、国民の生活は依然として苦しい状況です。2023年は大雨が続き、洪水や土砂崩れなどの災害が各地で発生。一方で、乾期には干ばつが発生するなど、極端な気候が農業にも大きな影響を及ぼしています。若者の農業に対する関心や期待も薄れる中、「子供の森」計画では、子どもたちの農業やその源である環境への興味を引き出せるよう、緑化に加え、野菜づくりのノウハウを伝える取り組みを続けています。こうした体験を通じて、子どもたちがふるさとを 愛し、環境を愛する次世代のリーダーとなってくれることを願っています。
主な取り組み
環境に優しい農業の実践に継続注力
2023年度は、クルネーガラ県とキャンディ県にて、主な活動を展開。6つの学校で植林活動を実施したほか、ユースグループや行政などと連携して6つの地域でも、郷土樹種や、果実が薬や栄養になる樹種などの植林を行いました。学校での野菜づくりの実践にも引き続き注力しています。6つの学校を対象に、種や農機具などの資機材を支援するだけでなく、スタッフが定期的に巡回指導しながら、各校の環境や状況にあった方法で取り組んでいます。環境負荷の少ない液肥やコンポスト、農薬替わりの虫よけのつくり方も教えています。関心を持って協力してくれる保護者や、学校で学んだことを家庭で実践する子どもたちも増えており、少しずつ活動が拡がりを見せています。
活動の輪を拡げる仲間づくり
活動の担い手であるコーディネーターの高齢化が進み、人材の育成は火急の課題です。こうした中、青少年活動を担当する機関のひとつであるNYSC(国立青年サービス評議会)との連携も強化。 NYSCの農業研修センターでエコキャンプを共催したり、植林や環境教育活動の際に、同センターの研修生にも補助員として参加してもらうなど、ユースリーダーの育成を進めています。
2023年度植林実績:585本・面積0.46ha
累計(1992年から) 植林517,937本 面積433.55ha
2023年度に植えた主な樹種:グアバ、クローブ、ナツメグなど
2023年度参加者数:2,962人
「子供の森」計画参加学校数:364校(1992年からの累計値)
2024年
8月
21日
水
2024.08 子どもからのメッセージ from スリランカ
僕はクルナワ学校8年生のクマラです。「子供の森」計画の活動では、野菜づくりがとても好きです。自然を相手にするおも しろい仕事だと思っています。種をまき、発芽して数日すると、だいたい2、4、6枚の葉がでて、少しずつ育っていきます。植物は手をかけたぶん、応えてくれます。水不足だと葉が枯れ、肥料が足りないと葉が黄色くなり、肥料をやると葉が青々としてきます。 まるで、植物たちが僕たちと会話をしているようです。ただ2023年は、長い間雨が降り、野菜にも大きな影響が出て大変でした。学校の畑は水はけが悪いため、根が腐ってしまったものも多くありました。このように困ったことがあればオイスカのスタッフに相談をしています。種やビニールポットなどをサポートしてくれるだけではなく、相談にも乗ってくれるので、心強いです。他の学校のよいモデルとなるように、これからも頑張りたいです。
2024年
8月
21日
水
2024.08 学校レポート in スリランカ
クルネ-ガラ県ポトゥハラにあるこの学校は、子どもたちが環境と村の文化について学べる機会をつくりたいという思いから、「子供の森」計画に参加。オイスカのサポートで、それまで小規模に取り組んでいた学校菜園の活動を拡大することになりました。野菜の種類に合わせて、ポットや支 柱を使った育て方を教えたり、有機肥料を使った液肥づくりのセミナーも開催。オクラ、冬瓜、大根、トウガラシ、ほうれん草、豆などを植え、収穫した野菜は学校の子どもフェアで販売しました。 保護者も興味を持ってくれており、この活動を各家庭に拡げていくことを次の目標としています。
2023年
7月
31日
月
2023.07 子どもたちからのメッセージ from スリランカ
アーユーボーワン(こんにちは!)
僕は、クルネーガラ県にあるクルナワ学校9年生のシトゥンです。「子供の森」計画では、オイスカのスタッフや先生、友だち、地域の人などいろいろな人と一緒に活動できる点が気に入っています。自分の考えをほかの人と比較することができ、多くのことを学ぶこともできるからです。休校期間が延びてしまったり、想定していた時期に雨が降らなかったりと、いくつか問題もありましたが、自然は親の次に僕たちを守ってくれている存在ですから、責任をもって守らなければならないと思い、活動に参加しています。
またオイスカと一緒に学校で野菜づくりの活動を始めてから、自分の家でも野菜を育てています。実は以前にも植えたことがありますが、あまりうまくいきませんでした。今回はオイスカからよく説明を受けて、その通り家でもやって
みました。とてもよく育っています。こうしたチャンスをもらえたことに、とても感謝しています。
2023年
7月
01日
土
2023.07 学校レポート in スリランカ
環境保全活動で学校を盛り上げる
この学校は、スリランカ北西部州のクルネガラ県に位置しており、学校の前には小さな湖があります。多くの地域住民は農業従事者です。以前は一度閉鎖が決定されるほど生徒数が減少していましたが、現校長の献身により、活気を取り戻しています。校長先生によると、「子供の森」計画への参加もこの学校の人気の理由のひとつとなっているそうです。
2022年の植林活動では、マンゴー、グァバ、ザクロ、ネッリといった果樹を中心に植えました。ネッリとは、ビタミンCを多く含む栄養価の高いフルーツです。その他、学校菜園での野菜づくりも行いました。
この学校で英語を担当しているサミタ先生は、「子どもたちは、教室内よりも教室の外で行うプログラムに関心があるのだと思います。また、このプログラムを通じて、木を植えるだけでなく、野菜づくりも行いました。子どもたちが教室の中だけでは学べない知識を深められていると感じています」とコメントしてくれました。
また5年生のサンパスさんは、「木を植えたり、野菜を植えたりするのがとても好きです。おいしい野菜を収穫することができました。また、母にも勧められ、家でも小さな畑をつくり、サツマイモやシカクマメを植えました」と嬉しそうに語ってくれました。
2022年
7月
29日
金
2022.7 混乱が続くスリランカ
日本でも連日報道されている通り、スリランカでは独立以来、最悪と言われる経済危機に直面しています。インフラ開発などにより、多額の対外債務を抱えていたところ、2020年から続くコロナ禍で外貨獲得の柱だった観光業が大きく低迷。外貨不足や、さらには2022年からのウクライナ危機の影響も受け、燃料や食料品、医薬品などの輸入も滞った結果、物価が高騰。最大都市・コロンボでは50%以上のインフレ率に見舞われています。7月5日には、首相が国の「破産」を宣言する事態となりました。
生活に不可欠な燃料や食料などが数か月にわたり深刻な不足に陥っており、さらには長時間の停電が頻発するなど国民の生活を直撃。政権への抗議活動が激化し、大統領や首相も辞任に追いこまれました。7月21日には、新たに大統領や首相が選出されましたが、問題は根深く、混乱は今後も続くことが予想されます。
2022年
6月
15日
水
2022.6 学校レポート in スリランカ
北西部州クルネーガラ県に位置するこの学校は、幹線道路に面しており、交通の便の良い場所にあります。地域では農業 が盛んで、多くの住民が稲作や野菜栽培を生業としています。 他校の「子供の森」計画の活動を知った校長先生がオイスカ に相談したことから、2019年に活動が始まりました。 2021年度は、対面授業が再開されたタイミングで、マン ゴーやランブータンなどの果樹、実や葉が栄養価の高いモリ ンガ、また防風林としての役割が期待できるクロヨナなどを 植樹。参加した12年生のクマリさんは、「環境を守るために行 動を起こさないといけませんが、私たち子どもにもできること がたくさんあると知りました。一番大切なことは意識を変える ことです。それはとても難しいですが、きっと大人よりも私た ちの方が得意だと思います」と笑顔で語ってくれました。少人 数での講義も行いながら、植林地の管理を続けるなどコロナ禍で制限されていた活動が、少しずつ再開されています。
2022年
6月
15日
水
活動のあゆみとこれから in スリランカ
育てたもの、育てていくもの
スリランカでは、1992年よりこれまで350を超える学校とともに51万本以上の緑化に取り組んできました。各校での植林規模は限られていますが、それ以上に参加 した子どもたちが、自然や他者に対する思いやりの心を育んでいることが何よりも大きな成果だと思います。こうした活動は日本でオイスカの研修を受けたOBOGたちが、農業や環境分野の経験を活かしながら推進してきましたが、残念ながら彼らも高齢化が進んでいます。オイスカ内部の人材育成はもちろん、教員へのセミナーを強化するなど、指導者層を拡げていくことが火急の課題となっています。
2022年
6月
15日
水
2022.6 子どもたちの学校生活 in スリランカ
アーユボワン(こんにちは)!
私の学校生活を紹介します。
私はクルネーガラ県のワリヤポラに住んでいるダハムシャです。学校が始まりましたが、今もずっとマスクをしなければならないし、自由に友だちと遊ぶこともできなくて悲しいです。「子供の森」 計画では、学校でマンゴーの木を植えました。実がなるにはあと 3、4年かかるみたいです。5年生になったら卒業してしまうので、 育ったマンゴーは食べられないかもしれません。ちょっぴり残念です…。おうちでも、オイスカのスタッフから教えてもらったことを思い出して、新聞紙でポットをつくって、野菜を育てています!
2021年
6月
14日
月
2021.6 Sri Lanka
活動を続けられることに感謝して
スリランカの中央部、キャンディ県のアショーカ小学校は、農村部にある田んぼに囲まれた学校です。2018年には廃校の危機を迎えていましたが、新しく赴任した校長先生の奮闘もあり、状況が改善。「子供の森」計画も学校を魅力的にする活動の一つとなっています。20年は、規模は小さくなりましたが、植林活動を実施したほか、「国連生物多様性の10年」最終年を記念した国際ポスターコンテストにも参加。4年生のシェラン君が、10-12歳の部で3位入賞という快挙を成し遂げたことは、暗いニュースが多い中、学校を明るく盛り上げました。
4年生担任のスニウィラタ先生は、「とてもシンプルだが、子どもたちが環境や社会について学ぶことのできる、とても重要な活動。コロナ禍では、衛生用品や教育資材の支援もいただくなど、さまざまな面から支えてくださる支援者の皆様に心から感謝している」と思いを語ってくれました。
2021年
6月
01日
火
パンデミックと「子供の森」計画 in スリランカ
気持ちを一つに、それぞれが奮闘
2020年度、感染対策として実施された休校措置と、地方間の移動の制限は、我々にとって大きな障壁となりました。各地域にいるスタッフ同士が集まることもままならない中、SNS等を使って情報収集や意見交換を実施。緑化だけでなく、衛生用品の配布や家庭菜園の支援などニーズに合わせて、各地域で小規模な活動を行うことにしました。それは孤独でとても大変な作業でしたが、こまめに連絡を取り合い、支え合いながら事業継続に努めました。「何のために活動しているのか」、各スタッフがその基本に立ち返り、行動する意識が強化 されたように思います。
2020年
6月
03日
水
2020.6 Sri Lanka-1
新たな学校で活動が始まりました!
北西部州クルネーガラ県に位置するマスポタ学校は、平野部にあり、近くには小さな運河が流れています。「子供の森」計画に参加している別の学校から異動してきた校長先生が、新たな赴任先でも是非取り組みたいとオイスカに相談してきたことから、2019年に活動がスタート。校長先生自身が事前に他の先生たちや保護者に丁寧に説明をしてくれたことで、大きな問題もなく活動を始めることができました。
2019年
11月
30日
土
Green Wave 2019 Report
オイスカが2008年より参画している“グリーンウェイブ”は、国連生物多様性条約事務局(SCBD)が進める取り組みで、5月22日の「国際生物多様性の日」の前後に世界中で行われています。オイスカも「子供の森」計画(以下、CFP)参加校を中心に、国内外でさまざまな活動を実施しました。
2019年
10月
18日
金
2019.10 Sri Lanka-1
アーユーボーワン(こんにちは)!
私の1日を紹介します
私は、ボゴダ小学校に通う2年生のサユミです。学校には、お母さんがバイクに乗せて連れて行ってくれます。授業は、朝の7時半から 13時半までです。学校では、「子供の森」計画で1年生の時に植えた 木を今でも大切にお世話しています。頑張ってお世話をしているので、木も元気に成長しています。
2019年
6月
21日
金
2019.6 Sri Lanka-1
保護者のサポートを受けながら
活動推進中!
ボゴダ小学校は、北西部州クルネーガラ県にある児童48人、教師8人という小さな学校です。ココナツと稲作が主産業の地域にあり、児童の家庭の多くも農業を生業としています。
2018年
5月
18日
金
2018.5 Sri Lanka-3
アーユーボーワン(こんにちは!)
私の一日を紹介します。
私は、ウィルガンデマタワ小学校に通う5年生のサラニです。「子供の森」計画の活動では、昔の暮らしについて学ぶ時間がとても大好きです。
2018年
5月
17日
木
2018.5 Sri Lanka-2
子どもたちの姿勢が大人の
気持ちを変える
ブワネカバ学校は、他の「子供の森」計画に参加している学校からの勧めがあり、2017年に活動に参加しました。始めのころ、子どもたちの両親は、NGOに対してよいイメージを持っておらず、とても消極的でした。しかし、国際イベント期間中にオイスカが主催した清掃活動に参加してから、両親たちの気持ちが変わったように感じています。
2018年
5月
17日
木
2018.5 Sri Lanka-1
ふるさとを次の世代に伝えよう
ウィルガンデマタワ小学校は、北西部州クルネーガラ県にある児童数100人の小さな学校です。町から遠く離れており、昔は多くあった家々も大きなダムの建設による立ち退きで数が少なくなりました。農業用地や森林が水没しただけでなく、ダムに大量の水が集められることにより、河川や地下水が枯渇してしまい、農業を営むことも厳しくなっています。このような状況の中、前任していた学校で「子供の森」計画に参加していた校長先生の強い希望で、同校での活動がスタートしました。
2017年
5月
31日
水
2017.5 Sri Lanka 3
アーユーボーワン(こんにちは)
私の一日を紹介します。
私は、マータレー県にあるボーガスボベッラ学校に通う11歳のチャラニ・ヘラットです。近くには、ナーランダ・ゲジゲという有名な遺産があります。「子供の森」計画で一番印象的な活動は、日本人のボランティアの方々と一緒に植林をしたことです。日本人と会うのは初めてでした! 植林をした後に折り紙や日本の詩を教えてもらいました。将来は先生に
なって今の学校で働き、そしてみんなが平和で健康的に暮らすことができるふるさとをつくっていきたいと思います。
2017年
5月
31日
水
2017.5 Sri Lanka 2
「子供の森」計画に
仲間入りしました!
この学校はスリランカの中部に近い、ガンティリヤワ村にあります。以前の豊かな森を取り戻し、地域と学校における環境保全活動を活性化するために、2016年に「子供の森」計画に仲間入りしました。事前に、校長先生と先生方へ、次に地域住民へ、そして子どもたちへと順を追って取り組みの意義を伝える説明会を開き、理解を得た上で活動が始まりました。
2017年
5月
31日
水
2017.5 Sri Lanka 1
昔の自然を取り戻したい!
サプマル カマラ学校は北西部州クルネガラ県にあり、村で一番高い場所に位置し
ています。水田と畑に囲まれており、生徒の親の多くが農家です。水道がないため水
は井戸から汲んで大切に使っています。この地域は過去20年間で急激な環境の変化
があり、森林伐採などが行われたことで、美しい自然が失われてしまいました。
2015年
5月
07日
木
2015.5 Sri Lanka-3
ආයුබෝවන්!(アーユボーワン)
こんにちは!僕の一日を紹介します。
僕は、シヤンバランガムワ小学校で「子供の森」計画に参加している4年生のカウィシャです。学校は朝7時30分に始まり、授業は13時半までです。学校までは、毎日お父さんにバイクで送ってもらっています。
2015年
5月
07日
木
2015.5 Sri Lanka-2
子どもたちから生まれた「3 分間スピーチ」
テンビリポラ学校での「子供の森」計画は、他の学校で活動に参加したことがある校長先生が先頭を切って参加することで、スムーズに活動が進んでいます。
2014年の活動では、子どもたちはグアバやマンゴーの木の苗木を植え、日々大切に植えた木の管理を行いました。またこの学校では、毎週月曜日に朝礼があり、生徒たちは自分の興味があることについてスピーチをしています。「子供の森」計画が始まってから、ほとんどのスピーチが環境をテーマにしたものになったため、環境についてのスピーチには、別に3分間の時間を設けることになりました。この時間は生徒たちによって「自然からのひとしずく」と呼ばれています。短い時間の取り組みですが、継続することで環境に対する子どもたちの意識は確実に変わってきています。
2015年
5月
07日
木
2015.5 Sri Lanka-1
活動がスタートしました!
スマナサラ小学校は、周りを大規模なココナツの畑や田んぼに囲まれていて、地域住民の収入の大半は農業によるものです。豊かな自然が多い地域でしたが、近年急速な都市化が進んでおり、農地や山を切り崩した宅地開発が行われています。自然破壊に対する危惧の声を受け、「子供の森」計画のコーディネーターが学校を訪れ、PTAの会議で活動について説明を行いました。はじめは消極的だった先生や父兄らも、説明によって活動の重要性を理解し、今ではとても協力的に参加しています。活動ではマンゴーなどの苗木を植林し、環境を守る大切さについてみんなでディスカッションをして勉強しました。
2014年
10月
22日
水
2014.9 CFP Ambassadors
タイとスリランカから
子ども親善大使が来日しました!
2014年9月4日~9月14日、「子供の森」計画」(以下、CFP)子ども親善大使招聘事業として、タイとスリランカでCFPに参加している子どもたちが来日。
岐阜、愛知、東京、千葉を訪問しました。
来日したのは、スリランカからプールニマさん(10)、アクシャヤくん(15)、タイからはオウムさん(13)とクーキックさん(15)。またCFPコーディネーターに加え、スリランカからは現地で活動を支えてくれている学校の先生も参加しました。
2014年
4月
16日
水
2014.4 Sri Lanka-2
『ようこそ!「子供の森」計画へ』
~2013年度新規参加校紹介~
バーナーデット学校は都市部にある学校で、遠くの村からわざわざ通ってくる子どももいるほど教育の質の高さに評判があります。この学校で「子供の森」計画を始めることになったきっかけは、学校内で「環境保護」についての議論が高まり、子どものうちの一人からオイスカが取り組んでいる「環境保全活動」について学校で話を聞かせてほしいと依頼があったからです。
2014年
4月
16日
水
2014.4 Sri Lanka-1
『ふるさとに伝わる手法で米作りを体験!』
2012年に「子供の森」計画の活動を始めたアンバガスウェワ学校は、都市部から離れた、田畑の広がる農村地帯にあります。ある日、「子供の森」計画主催の「ふるさとづくり」セミナーを受けた後、子どもたちが言い出したことは「自分たちのふるさとの伝統の方法でお米を作ってみたい!」ということでした。この子どもたちの声を聞いた村の大人たちは大はりきり。学校の水田に村の人が大勢集まり、牛を使って水田を耕し、収穫の日には子どもたちの親も集まりちょっとしたお祭りになりました。
2013年
4月
16日
火
2013.4 Sri Lanka-3
ආයුබෝවන්!(アーユボーワン) こんにちは!僕の一日を紹介します。
僕はバーナーデット学校で「子供の森」計画の活動に参加している10年生のアクシャヤです。
2013年
4月
15日
月
2013.3 Sri Lanka-3
『子どもたちの絆を深めるゲーム』
スリランカ
スリランカでは年に1~2回、複数の「子供の森」計画参加校から子どもたちを集めて、ワークショップを行います。学校も学年も違う子どもたちが集うため、はじめは緊張の空気に包まれていますが、自己紹介や自然の中でのゲームなどを通じて少しずつ心を通わせていきます。そのゲームの一つがこれ。
2013年
4月
15日
月
2013.3 Sri Lanka-2
『町の中の学校で自然を学ぶ』
スリランカ・キャンディ
スリ スマンガラ学校は町にある学校で、この地域の中でもレベルが高く入学することが難しい学校の一つです。この学校で「子供の森」計画を始めることとなったきっかけは、教育省の子供教育開発部長から5年生の特別授業でオイスカが取り組むの環境保全活動や「ふるさと」を守る活動の話をしてほしい、と要請があったことです。そして2012年、子どもたち約500名を対象に、スリランカの環境や自然保護について、また、これからの町づくりについてのワークショップを行いました。
2013年
4月
15日
月
2013.3 Sri Lanka-1
『村づくりへとつながる「子供の森」計画』
スリランカ・南部地方
アンバガスウェワ学校がある村は田んぼや畑が広がる田舎です。しかしこの村にも近代化の波が押し寄せ、川が汚れ、村のいたるところにビニールゴミが散乱し、発展と環境保全のバランスが取れていない状況となっていました。2011年、アンバガスウェワ学校に新しく赴任した校長先生は、授業の時間を延長し、環境やスリランカの文化、村を愛することの大切さなどを教える時間をつくりました。そしてさらに良い学校とするために、2012年「子供の森」計画の仲間入りをしました。
2012年
3月
14日
水
2012.2 Sri Lanka-2
『世代を超えてつながる木』
スリランカ
1993年から「子供の森」計画コーディネーターをしているシランタ・インドラジットです。
最近、久しぶりに93年に「子供の森」計画に参加した学校を訪問してきました。植林をしてから18年が経ち、今は学校が責任を持って森を管理しています。訪問した私を驚かせたのは約3000本の木々からなる立派な森です。この森は、学校の大切な財産として、子ども、そして地域の大人たちもとても大切にしているそうです。
この学校で、自分が子どもの頃に「子供の森」計画に参加し、当時学んだことを子どもたちに教えているお母さんに出会いました。「お母さんが植えた木だよ」と、成長した木を紹介し、その木の大切さや地域の環境の様子などを楽しそうに教えていました。
スリランカの子どもたちは最近、近代化による影響かだんだんと心も体も自然との距離が大きくなってきてしまっています。「子供の森」計画を通じて子どもたちが木を身近に感じ、植林活動が単なるイベントではなく、日常の習慣となってほしいと思っています。また、親子で一緒に木を植える活動も促進するなど、これからも「子供の森」計画を頑張っていきます。
2012年
3月
14日
水
2012.2 Sri Lanka-1
『校長先生からのメッセージ―「子供の森」計画への期待』
スリランカ
2011年から「子供の森」計画を始めたハンダガハウェワ学校の校長先生からメッセージが届きました。
『私たちの学校は、児童170名、教員15名の小さな学校です。11年のはじめ、子どもたちへ「子供の森」計画の説明を行いました。話を聞いた子どもたちは、初めはどうしてこの活動が必要なのかがよく理解できていないようで、少し心配しました。しかし、5月22日に、学校の植林活動に参加した後は、明らかに変化が見られました。“生物多様性と私たちのライフスタイル”というコーディネーターの話から、目に見えない生物も、目に見える生物も、共に大切にして生活すると、長くバランス取れた環境中で生きていくことができるなど、多くを学び取ったようです。
「子供の森」計画は、植林して管理するだけではなく、教育に関する幅広い可能性をもっていると感じました。直接体験することから、多くを感じ学んでいく方法は、とても素晴らしいです。また、みんなで協力して取り組むことで、お互いの理解が深まり、団結力も強くなります。これからも、多くの子どもたちが「私もやってみたい」と積極的に参加できるように、私たち教師もサポートしたいと思っています。』
2011年
11月
02日
水
【スリランカ】オイスカ創立50周年、「子供の森」計画創設20周年記念セレモニー開催
2011年9月24日、OISCA LANKAではOISCA創立50周年、子供の森計画設立20周年を祝う記念セレモニーを行いました。
セントラルマーケットには450人の学生を含めた700人もの参加者が集まり、50周年記念セレモニーが行われるヒンズーカルチュラルセンターまで約2kmの道のりを、色とりどりの横断幕やプラカードを掲げて環境保護を訴えながらマーチングバンドと共に行進しました。
2011年
7月
03日
日
もらう側から贈る側へ
スリランカ:東部、コロンボ地方
この学校の校長先生は、「子供の森」計画にとても熱心に取り組んでいます。活動開始時、「オイスカから苗木や農業道具、子どもたちへの文具を支援していただくかわりに、学校では、植林地を囲むフェンスやほかに必要な道具を自ら校内で募金して集め調達します」と約束しました。
2011年
7月
03日
日
「子供の森」のつながりが“メガネ”へ
スリランカ:キャンディ、アヌラーダプラ、南部地方
この学校のある地域は、少ない耕作面積でぎりぎりの自給自足生活を送っている家庭が多く、子どもたちのお父さんの中には町に出稼ぎに行く人も多くいます。都市部に比べるとまだ自然環境が保たれていますが、それでも伐採の跡地での土砂崩れなどが問題になっています。
2011年
7月
03日
日
地域をつなぐ「子供の森」計画
スリランカ:キャンディ、アヌラーダプラ、南部地方
2010年、学校からの強い要請により、この学校で「子供の森」計画をスタートしました。継続していくには関係者がプログラムをよく理解することが大切、と地域の人たちへ、説明会を開催することから活動を開始しました。