昔、仏教の教えを多くの人々に伝えるため、僧侶たちは様々な地域を歩いて布教を行っていました。しかし雨季には田んぼの苗や穀物などを踏んでしまい、人々からの批判を受けてしまいました。そのためタイ暦で8月の満月の日から11月の満月までは僧侶たちはお寺にこもるようになりました。今でもこの3ヵ月間は僧侶たちは外で宿泊する事ができません。この期間に入った日の翌日は、「カオパンサー(入安居)の日」として、今でも全国各地で仏教的な行事が行われています。またこの期間に合わせて禁酒をするタイ人も大勢います。
コンケンではカオパンサーの日に県、郡、すべての学校が仏教の式典を行い、子どもや若い人たちに仏典を教え、またそれぞれの地域では、お寺で毎日使われるろうそくを素材としたろうそく彫刻コンテストや美人コンテストが行われます。この様にタイの各地では伝統的文化の継承が脈々と行われています。