乾いた大地が緑に覆われる日を夢見て・・・

タイ:スリン

乾期には日照り続きで大地はカラカラに乾き、雨期には降り続く雨に洪水の被害が多発する。タイ国内でも最貧地域とされる東北部に位置するスリン県では、こうした厳しい気候のために、農家は苦しんでいます。このような土地で森を作り、土壌や気候を根本的に変えていく作業は非常に重要なことでありながら、同時に困難なことでもあります。どこよりも苗木の活着率が低く、ゆっくりとした成長。忍耐と努力が続きます。

1998年から「子供の森」計画を開始したナディウィタヤ学校も、活動開始当初は木々が少なく、木陰の少ない学校でした。しかし、現在までの12年間の歴史の中で、その取組が評価されいくつもの賞を受賞しています。1998年にはバンコクにて植林活動への賞を受賞、1999年には「教育現場における植林及び植林地管理コンテスト」にて2位を受賞、2001年にはスリン県内で優良な教育をしている学校として選ばれました。
写真からもわかるように、乾いた大地が緑の木陰で覆われるようになりました。学校近くに作った森では、村人がきのこを探す姿も見られるようになりました。植えた木々からハーブを採ったり、夕食のおかずの材料にしたりもされています。
「子供の森」計画のこれまでの活動の成果の一端がうかがえます。

ナディウィタヤ学校 Nadeevittaya School

●活動開始年:1998年 ●生徒数:580人 ●所在地:T.Nadee A.Muang Surin