フィリピン:ミンダナオ島・西部地域
2009年から2010年にかけてミンダナオ島では日照りが続き、深刻な水不足に見舞われました。島の電力は水力発電に頼っていますが、湖の水位が下がったために十分な発電ができず、一日のうち8時間停電する日が数ヵ月も続きました。住民の生活や農業生産にも大きな影響を及ぼしたこの干ばつは、エルニーニョ現象による異常気象が原因ともいわれています。
2009年から2010年にかけてミンダナオ島では日照りが続き、深刻な水不足に見舞われました。島の電力は水力発電に頼っていますが、湖の水位が下がったために十分な発電ができず、一日のうち8時間停電する日が数ヵ月も続きました。住民の生活や農業生産にも大きな影響を及ぼしたこの干ばつは、エルニーニョ現象による異常気象が原因ともいわれています。
このような緊急事態にも関わらず、1994年から「子供の森」計画に参加してきたこの学校周辺では、大きく育った森のおかげで井戸水が枯れることはありませんでした。子どもたちは毎朝、学校に来るとまず井戸のまわりの落ち葉を掃き集め、井戸をきれいに掃除します。休み時間には井戸のまわりにたくさんの子どもが集まり、おいしそうに水を飲む姿が見られました。
今回の水不足を通じて、水と木の関わりや植林の大切さを身をもって学んだ子どもたち。大変なこともありましたが、自然の仕組みを学ぶよい機会になったかもしれません。
ホセアモイ小学校 Jose Hanoy Elementary School
●活動開始年:1994年 ●生徒数:110人 ●所在地:Sigabe,Pinan,Zamboanga Del Norte