フィリピン:ルソン島・ヌエバエシハ州
1997年から「子供の森」計画に参加しているこの学校では、大きく育った木々が木陰を作り、夏場には涼しい風を届けて、子どもたちの勉強しやすい環境をつくっています。
そして今、子どもたちが取り組んでいるのはゴミの分別。生物分解できるものとできないものの区別を勉強しています。ゴミの分別の意識があまりないこの地域では、は、せっかく育った森の中にも残念ながらたくさんのゴミが落ちています。
学校でよく目にするゴミは、子どもたちが食べたお菓子のビニール袋やペットボトル。「お菓子の袋は、生物分解するかな?生物分解しないものを自然に捨てるとどうなるかな?」と、先生が一つひとつゴミを取り上げ、子どもたちと一緒に分別していきます。果物の皮、落ち葉、空き缶、割れたびん…分別の習慣が身に付くよう低学年のうちから勉強し、高学年のお兄さん・お姉さんたちが用意してくれた分別用ゴミ箱へきちんと捨てます。
分別後のゴミの処理は、4〜6年生の家庭科の授業で行います。生物分解するゴミはコンポストに、びんや缶、プラスチックはリサイクルに。資源の有効利用を通じて環境保全について考えるこの取り組みは、子どもたちからそれぞれの家庭にも広まっています。
ガバルドン南小学校 Gabaldon South Elementary School
●活動開始年:1997年 ●生徒数:400人 ●所在地:South Poblacion, Gabaldon, Nueva Ecija