スリランカ:東部、コロンボ地方
「苗床をつくるために、ネットハウスをつくりたい!」。ゴナディカ小中学校の子どもたちから声があがりました。しかしそこまでの資金を用意できずにいたところ、「では自分たちが2年前に植えたバナナの木からバナナを取って、それを売ってお金をつくりましょう」と子どもたちから提案がありました。
学校の近くにある広場で8ヵ月間バナナを販売し、そのお金でネットを買うことができました。本当は鉄パイプも必要でしたがプラスチックパイプで代用し、な んとか小さなネットハウスを完成させることができました。今、その中ではEricanutという種類の木を育てています。
この学校は、タミル族・シンハラ族という対立する2つの民族の子どもたちが学ぶ学校です。学校内では以前より差別がなくなりつつあるといいます。校長先生は「子供の森」計画を通じて同じ大きな目標に向かって活動することが子どもたちに変化をもたらしたのでは、と話しています。学校の壁には「みんな兄弟」というテーマの絵が描かれ、今日も子どもたちを見守っています。
ゴナディカ シンハラ・タミール学校 Gonadika Sinhala&Tamil School
●活動開始年:2008年 ●生徒数:295人 ●所在地:Bambaragahaela, Via Gampola , Sri Lanka