『バナナの葉っぱから…?』
フィリピン・パラワン島
山のふもとに位置するブオン小学校は、全校生徒の9割以上がタグバヌア族というパラワン島の先住民族の子どもたちです。とても小さな学校でこれまで1年生から5年生までしかありませんでしたが、2011年に6年生のクラスができました。同年から「子供の森」計画に仲間入りしたこの学校で子どもたちがまず取り組んだのは、バナナの葉による苗木ポット作り。この地域にはバナナがたくさん生えており、葉っぱは食べ物を包むときなどに使われていますが、苗木ポットにするのは初めての試みでした。葉っぱでできたポットなら地面にそのまま植えても大丈夫ですし、なによりバナナの葉には植物が育つのに必要なカリウムが含まれているので、栄養にもなるのです。子どもたちは「子供の森」計画コーディネーターによるお手本を見た後、さっそくバナナの葉を集め、一つひとつ丁寧にポットを作って苗を植えていました。「葉っぱがポットになるなんて、驚きました。もっといろいろなことをやってみたいです」と話す子どもたち。これからの「子供の森」計画の活動をとても楽しみにしています。
ブオン小学校 Buong Elementary School
●活動開始年:2011年 ●生徒数:59人 ● 所在地:Sitio Buong, Barangay Dumaguena, Narra, Palawan