『あの頃の海へ---マングローブ植林』
フィジー
タガゲ村は海岸沿いにあり、近年の気候変動の影響からか、毎年高潮の被害を受けています。
強い潮流で海岸が次々と削られ、ココナッツなどの木々が倒れ村の土地が浸食されています。また村の奥深くまで海水が浸入し畑に被害をもたらします。
かつての沿岸部は多くのマングローブ林が茂り、高潮などから人々の生活は守られてきました。
しかし、そのマングローブ林は薪炭利用などのために大量に伐採され、今では数本しかありません。こうした状況に危機感を持ったタガゲ小学校の校長先生は、オイスカに協力を求め、村と協働してのマングローブ植林を開始しました。昨年は1200本の苗木を子どもと村人たちが一緒に植林しました。村の長老たちの話によると、マングローブ林があったころは海岸からすぐ近くでたくさんの魚が獲れていたそうです。しかしマングローブ林が伐採されてから急激に魚が少なくなり、今ではボートを出して沖合までいかなければ魚が獲れません。村の子どもたちに、あの頃の豊かな村の海を取り戻してあげたい、村人はそんな想いで一致団結して植林活動を進めています。
タガゲ小学校 Tagaqe District School
●活動開始年:2011年 ●生徒数:人 ●所在地:Tagaqe village, Sigatoka, Fiji