2012.2 Fiji-2

学校へ支援した鶏のヒナ
学校へ支援した鶏のヒナ

『“育てる”を教える』

フィジー

フィジーでは2010年からヤラボー小学校で、子どもたちの植林活動に併せて、養鶏・有機農業普及活動を開始しています。これは小学校が山奥深くにあり、大雨などが降ると多くの地域が孤立してしまい、食糧を自給自足で賄う必要があることから、子どもたちへの環境教育と栄養改善支援を兼ねた取り組みとして実施しています。

11年、山間部にあるワイヤラ小学校でも養鶏の取り組みをスタートさせました。もともと狩猟民族であったフィジー人は野菜や家畜などを“育てる”という習慣があまり浸透していません。しかし1999年から「子供の森」計画に参加し、木を“育てる”ということを学んできたワイヤラ小学校から、鶏や野菜を“育てる”ことを子どもたちに学んでほしい、また鶏糞を利用した堆肥づくりなど、循環型の農業や自然と調和した暮らしを教えていきたい、と強い要望があり開始しました。

11年は学校へ鶏舎の建設の支援と鶏のヒナの支援を行い、子どもたちは鶏を“育てる”ことを一生懸命に学んでいます。今までもリサイクル活動に熱心に取り組んできたこの学校は、来年は鶏糞を活用した有機農業に取り組みたいと高い意欲を見せています。

子どもたちに“育てる”ことを教えるコーディネーター
子どもたちに“育てる”ことを教えるコーディネーター

ワイヤラ小学校(Waiyala School)

●活動開始年:1999年 ●生徒数:102人 ●所在地:Saweni village, Nadra Navosa