『紙飛行機、笑顔をのせて』
フィリピン・ミンダナオ島西部地域
子どもたちが満面の笑顔で飛ばしている紙飛行機。実は、地元に自生するコゴン草という草から手漉きで作った紙でできています。コゴン草は植林地や田畑を覆い、土の養分を奪ったり、ときには山火事の原因になったりと、やっかいもの扱いされていた雑草でした。それをなんとかできないかと考案されたのが、紙漉きです。コゴン草の紙は独特の手触りがあり、ポストカードや便せん、封筒、ランプシェードなどに加工されます。やっかいな草が減ると同時に収入源にもなるとして、ミンダナオの産業の一つになっています。オイスカのミンダナオ・エコテックセンターでも、地域住民に紙漉きを広めたり、「子供の森」計画の学校で子どもたちと一緒にカード作りをしたりしています。
この日ホモアモイ小学校では「森のつみ木広場」が開催され、子どもたちはつみ木で思いきり遊んだあと、コゴン草の紙で紙飛行機を折りました。校庭で飛行機を飛ばしては追いかけ、また飛ばし…を繰り返す子どもたち。木のぬくもりや手作りの紙のやさしさを忘れずに育っていってほしいものです。
ホセアモイ小学校 Jose Hamoy Elementary School
●活動開始年:1994年 ●生徒数:110人 ●所在地:igabe, Pinan, Zamboanga Del Norte