2013.3 Thailand-1

今年は200本の苗を植えました。
今年は200本の苗を植えました。

『ふるさとに水を取り戻したい、山岳民族の学校で森作り』

タイ・チェンライ県

 バーンノーングパム学校では、アカ族やラフ族などの山岳民族の子どもたちが通うタイ北部にある学校です。この地域は昔から貧しい家庭が多く、畑を作るために山を切り拓き、畑の土が劣化すると放置することがくり返されてきました。その結果1990年代になると、山に木がなくなり川の水は枯れ、村では水不足に直面、貧困が加速してしまいました。そのため、オイスカは1996年から同校で「子供の森」計画を始め、毎年植林活動を進めてきました。

学校のハーブ畑の前で。
学校のハーブ畑の前で。

現在では、村人も自分の子どもたちと一緒に植林活動に参加するようになり、植林に対する村全体の意識が以前より高まっています。そして今、学校ではレモングラス、クミンなど現地に昔からあるハーブの栽培も行っています。

畑でハーブを植える子どもたち。
畑でハーブを植える子どもたち。

レモングラスは蚊よけとして、クミンは虫に刺されたときの痛みを和らげる効果があるなど、その効能や使い方も子どもたちに教えています。子どもたちにとって、この活動は日常生活と自然との関わりをさらに深く学ぶ機会となっており、森づくりと併せて力を入れて取り組んでいます。

バーンノーングパム学校 Bannongpum School

・活動開始年: 1996年 ・生徒数: 205人 ・所在地:Maesuai, Chiangrai