2013.3 Philippines-12

『17年前に植えたマホガニーの活用』

フィリピン・ルソン島-ケソン州

ママラ小学校は、1995年から「子供の森」計画に参加しています。活動を始める前は空き地が広がり、強い風を防ぎ新鮮な空気を与えてくれる樹木はありませんでした。1995年7月、「子供の森」計画のコーディネーターとともに500本のマホガニーの苗木を植えました。その約半分が元気に育ち、翌年もいろいろな樹種をたくさん植えることができました。現在学校は自分たちで育てた森に囲まれ子どもたちは楽しい毎日を送っています。

2012年12月11日、ママラ小学校とグイスグイスタロン小学校、タヤバス市ポトル小学校の5年生が合同で、国土緑化計画と森の重要性についてのシンポジウムを開きました。その中で、天然資源環境省、また地方自治体からの発表者は今年も660本の郷土樹種を植えたことから、成長した木を伐って有効利用することができると伝えました。地方自治体の担当官からママラ小学校にある様々な郷土樹種が育つ苗床を視察し、17年前に植えたマホガニーの木の1割を学校で 活用してよいとの許可が与えられました。

この木で、子どもたちが利用する学校売店に椅子10脚、3台のテーブルを、また別に棚1台を作ることができました。残った木材は将来教室などで活用される予定 です。「子供の森」計画で植えた木がこんなに役に立って、子どもたちは大喜びです。先生も子どもたちも、支援者の皆さんの支援がなければ始まらなかっただろう と、木の恵みでできた椅子を見ながら日本の皆さんに感謝しています。

ママラ小学校 Mamala Elementary School

・活動開始年:1995年 ・生徒数:210人 ・所在地:Mamala, Sariaya, Quezon