2015.5 Bangladesh-1

植林の前には、活動の意義と木の植え方についての レクチャーを実施
植林の前には、活動の意義と木の植え方についての レクチャーを実施

開校以来、初めての植林活動!

 フルバリ中学校は、農業や魚の養殖が盛んな田舎町にありますが、この地域は河川の氾濫や冠水など自然災害が多いという問題を抱えています。こうした地域に起こる自然災害を少しでも解決できればという思いから、生徒やその家族が集まり、環境への取り組みとしてコーディネーターより「子供の森」計画が紹介されたのが活動の始まりでした。

 最初の植林は、国連が推進する生物多様性の日を記念したグリーンウェイブ活動の中で行いました。1966年の設立以来、この学校では木というものを植えたことがなく、子どもたちは初めての植林活動に大喜び。

植林当日は地域住民も集まり、 まるでお祭りのような盛り上がりに
植林当日は地域住民も集まり、 まるでお祭りのような盛り上がりに

 地域住民も参加する大きなイベ ントとなり、みんなで300本のマホガニーの苗木を植えました。この木は生長が早く、土地にも適しているため、今後学校や地域の大きな財産になっていくことでしょう。子どもたちは、植林後も自分の植えた木に対して水やりなどを行い、大切に管理をしています。また、木の世話を継続し、環境について学ぶ中で、子どもたちはだんだんとゴミを散らかさないようになりました。2015年はこうした植林と管理を継続していくとともに、子どもたちだけでなく地域住民も巻き込んだ環境教育に力を入れていきたいと思っています。

フルバニ中学校 Fulbari Secondary School

●活動開始年 2014 年 ●生徒数 320 人
●所在地 Baliyadanga, Pulbari, Batiaghata, Khulna