2015.5 Bangladesh-2

泥だらけになって行うマングローブの植林でも、子どもたちはみんな笑顔!
泥だらけになって行うマングローブの植林でも、子どもたちはみんな笑顔!

忘れられない思い出が森を守る意欲に

 この学校があるコックスバザール県 チョコリア郡には、かつて「チョコリア・シュンドルボン(チョコリアの美しい森)」と呼ばれるマングローブの原生林が広がっていました。しかし、開発の名のもとに大規模な伐採が行なわれた結果、サイクロンが襲うたびに人々は土地や家、そして家族までをも失う被害が出ました。マングローブが天然の防波堤となっていたことに気づいた一人の研修生OBの熱意から、オイスカは1992年からマングローブ植林プロジェクトを始めました。 

校舎前の植林地で。落ち葉や枯れ枝は焚き物に利用して   います
校舎前の植林地で。落ち葉や枯れ枝は焚き物に利用して   います

 こうしたマングローブの植林活動とあわせて、地域における子どもたちに対する環境教育として「子供の森」計画の活動が始まりました。この学校は2013年から活動に参加しています。2014年は、学校での植林やゴミの分別などに加え、日本から訪れたボランティアの皆さんと一緒にマングローブの植林を行いました。泥だらけになりながらの植林でしたが、子どもたちは、日本の方々との交流を楽しみながら活動に参加したことで、忘れられない大切な思い出となり、マングローブを守っていく意欲につながったようです。こうした子どもたちの反応を大切にしながらこれからも活動を進めていきたいと思います。

チャコリア ヌルル アミン 学校 / 大学                 Chakoria Nurul Amin Public School&College

●活動開始年 2013 年 ●生徒数 200 人 ●所在地 Chakaria, Coxʼ s Bazar