地球に優しい暮らし方を学ぼう
川と田園に囲まれたセントアントニーズUP学校では、165人の子どもたちが毎日元気に勉強しています。子どもたちの両親の多くが農業に携わっており、子どもたちは小さな頃から自然に囲まれた生活を送っています。2014年の「子供の森」計画の活動では、ジャックフルーツなどの果物のほか、種子や樹液が薬になる木などを中心に植林を行い、その後も水やりや草刈りなど皆で協力して管理をしました。また有機農業の実践や昔ながらの方法での田植えや稲刈りにも取り組みました。こうした実践を伴った学習を通じて、子どもたちのなかには農業や農民に対する尊敬の念や土を大切にする気持ちが育まれているようです。
活動に参加している4年生のクッタン君は『学校で学んだ知識や技術を生かして家の庭でも野菜の有機栽培を行っています。「子供の森」計画の活動では、環境を良くするために自分にできることを色々と勉強できるのでとても嬉しいです』と笑
顔で語ってくれました。学校ではゴミの分別も始め、それまで敷地のあちらこちらに捨てられていたゴミも随分減りました。こうした子どもたちの気づきを大切にしながら、今後は地域の生物多様性について学ぶ機会を増やし、その保全に取り組んでいきたいと思います。
セントアントニーズ UP 学校 St. Antony’ s UP school
●活動開始年 2008 年 ●生徒数 165 人
●所在地 Madakunnu, Kalpetta, Wayanad,Kerala