6月30日~7月9日、今年度初となる「子供の森」計画(以下、CFP)子ども親善大使交流事業を行い、パプアニューギニアとフィリピンから子どもたちを招聘しました(愛・地球博成果継承発展助成事業)。フィリピンからは、ジャスティンくん(13歳)、クリスくん(13歳)、アイリッシュさん(12歳)の3名が、パプアニューギニアからは、パトリックくん(14歳)、ジャーナイくん(14歳)の2名がそれぞれ子ども親善大使として来日。東京のほか埼玉、千葉、神奈川、茨城の各県を訪問し、日本の企業や学校が取り組む環境保全や、各地で守り継がれている伝統文化について視察し理解を深めました。
埼玉県では、大宮盆栽美術館や人形美術館、草加せんべいの庭を訪問。木目込み人形づくりに挑戦するなど、日本文化を肌で体験する一日となりました。
続いて訪れた千葉県では、イオンの店舗を拠点とした環境活動に取り組む船橋イオン チアーズクラブの子どもたちと一緒に、動物をテーマにしたワークショップを実施。子どもたちは動物の目線で身の回りの環境について考え、それぞれの国・地域の文化や抱える問題の違いを知るとともに、豊かな多様性を守ることの大切さを共有しました。
7月4日~5日に訪れた茨城県では、リサイクル工場や自然博物館を見学し、日本のリサイクルや環境への取り組み、日本の自然環境について学んだあと、常総市立大花羽小学校を訪問。日本や2か国の子どもたちから、踊りや伝統的な遊びなどそれぞれ文化紹介を行い、アットホームな雰囲気のなか交流を楽しみました。
7月6日には、神奈川県真鶴町を訪問し、「魚つき保安林」の見学を行うなど、海と山とのつながりを学びました。
また東京都では、江東区立東川小学校と江東区立第五砂町小学校を訪問。それぞれの学校にて、海外の子どもたちは、自国の環境問題やそれに対する森づくり等の取組みについて報告しました。東川小学校では、お返しにグリーンカーテンやビオトープなど環境への取り組みが紹介され、同世代の子どもたちの取り組みに海外の子どもたちも大きな関心を寄せていました。また、第五砂町小学校では、木材合板博物館の協力で木工教室を開き、共同作業で木製ボードに、地球のモザイクアートを作りました。東京オリンピックに向けた交流として位置づけられたこの木工教室は、同世代の子どもたちが互いの活動を紹介しながら交流を深めることで、国を超えた友好の輪をまれたようです。今年25周年を迎えたCFP。今後も変わらず日本と各国との結びつきを強めながら子どもたちの活動を支えていきます。