2018.5 Bangladesh-2

活動前には、オイスカと現地NGO、学校、地域に よる念入りな打ち合わせを実施
活動前には、オイスカと現地NGO、学校、地域に よる念入りな打ち合わせを実施

困難にも負けず、子どもたちが育む学校の森

  フルバリ学校は、バングラデシュ南西部の田舎町にあります。この地域は、近くに大きな川があるため農業が盛んですが、一方で雨期には河川の氾濫や冠水などの問題に直面しています。こうした問題を解決するため、そして生徒たちの環境に対する意識を底上げするために、2014年から「子供の森」計画に参加しました。

学校の周りを囲むように苗木を植えました。早く大きく育って、おいしい実をつけますように!
学校の周りを囲むように苗木を植えました。早く大きく育って、おいしい実をつけますように!

 当初は地域住民の理解も低く、植えた苗木を盗られたり植林地を荒らされることもありました。また、土壌の塩分が強いため、苗木にとっては、あまりよい環境とはいえません。しかし、生徒たちは土を耕し、肥料をあげながら、苗木が根付くよう管理を続けています。2017年には、郷土樹種や果樹を中心に200本の苗木を植えました。また、地元のNGOと協働して国連が推奨している生物多様性の日を記念したグリーンウェイブにも参加し、みんなで地域の生物多様性について学ぶ機会もつくりました。少しずつではありますが、継続して取り組んできたことで、苗木が育つとともに、生徒たちの環境に対する意識も育っているように感じています。育ちつつある芽を絶やさぬよう、これからも地域と協力しながら活動を継続していきたいと考えています。

Fulbari High School / フルバリ学校

●活動開始年 2014年 ●生徒数 371人

●所在地 Rashmohan village, Khulna