待望の活動がスタート!
この学校が位置するパシルブンチル村では、多くの人が農家やバイクタクシーの運転手として働いており、現金収入が少なく厳しい暮らしを送っています。また近くでは砂の採掘が盛んですが、一方で粉塵による空気や水の汚染も問題になっています。さらに学校には広い敷地がありますが、灌木が少し生えているだけで、ほとんど活用できていませんでした。こうした問題に対して、何か行動したいという思いはありましたが、先生たちには知識や経験がなく解決の手立てがありませんでした。困った学校側が、オイスカに相談をしたことで「子供の森」計画への参加が決まりました。
最初に先生たちに植林の意義を伝える環境セミナーを開き活動への理解を得た後に、マングリエティアやアラカシ、スレンなどの郷土樹種の苗木を1,111本植えました。緑化を進めるとともに、活動を根付かせるためにセミナーやリサイクル活動などの環境教育も実践しています。両親が農民にもかかわらず、土に触れたことが無い子どもたちが増えている中、今後は農業や自然の恵みに対する意識を高めるために、野菜の栽培も実践したいと考えています。