ふるさとを次の世代に伝えよう
ウィルガンデマタワ小学校は、北西部州クルネーガラ県にある児童数100人の小さな学校です。町から遠く離れており、昔は多くあった家々も大きなダムの建設による立ち退きで数が少なくなりました。農業用地や森林が水没しただけでなく、ダムに大量の水が集められることにより、河川や地下水が枯渇してしまい、農業を営むことも厳しくなっています。このような状況の中、前任していた学校で「子供の森」計画に参加していた校長先生の強い希望で、同校での活動がスタートしました。
以前の緑豊かなふるさとを取り戻したいとの思いで、さまざまな樹種を植林し、貴重な水を活用して管理を行っています。また地域の年配の方を講師にして、ふるさとの伝統的な暮らしや文化を学ぶ機会もつくりました。キャッサバを使った講習では、伝統的な薪を使った方法で、調理を行ったり、キャッサバにちなんだ昔のわらべ歌を学びました。子どもたちは五感をフルに活用しながら、笑顔を絶やさず楽しみながら学んでいます。消えつつある伝統や文化に光を当て、環境と同じように次の世代に残していけるよう、引き続き保全に向けて取り組んでいきたいと思います。
KU/ Wilgamdematawa Primary School / ウィルガンデマタワ小学校
●活動開始年 2014年 ●児童数 100人
●所在地 Wigamdembatawa, Gonagama, Sri Lanka