2020.6 Thailand-8

みんなで整列して苗木を手に手に森へ向かいました。子どもたちは楽しそうでした。
みんなで整列して苗木を手に手に森へ向かいました。子どもたちは楽しそうでした。

バーンメーパッククレ学校

 

この学校の生徒全員が山岳民族の村から来ていて、通うには遠いため寮で生活しています。生徒たちの両親は農業を行うため、木を切って焼き畑を行っています。以前は肥沃な森がありましたが、人口や耕作地の拡大により、森林が減っているため、水不足が起きています。これらの環境問題の解決のため、生徒たちに森の大切さを理解し、大事に思ってもらえるように活動が始まりました。

植林場所の状況は土質があまりよくなく、乾季には水不足になるという厳しい状況で、さらに当初は地域住民の関心が低く、タイ語が分からない村人たちとのコミュニケーションが困難ということもありましたが、なんとか学校の先生や地域の住民と話し合いを行い、生徒たちにも活動について説明し、2019年度も木材として利用されるメンガ、タキアントーング、良い日陰を作るプラドゥーソムの3種類100本を植林しました。

Naronk Merpoさん(13歳)
Naronk Merpoさん(13歳)

活動に参加したNaronk Merpoさん(13歳)は「いろんな人たちと一緒に植林することができて誇りに思っている。自分の手で植林して楽しかったし、知識や経験が得られた。できるだけ多くの木を植えて地球のために緑を増やしていきたい。」とコメントしています。

Nongnuch  Paikum先生
Nongnuch Paikum先生

 活動に協力してくださったNongnuch  Paikum先生は「学校で活動を実施することができ、嬉しく思っている。子どもたちが活動を実践することによって知識を身につけた。現在、植えた木はまだこれから成長していく段階であるが生徒たちが木を大切にしているため、将来は多くの木が成長できて学校の環境がもっと良くなると思う。」と活動について評価してくださっています。

今後も活動を続け、植林して学校の緑の面積を増やし、さらに野菜の栽培、堆肥作り、家畜などの有機農業も実施し、生徒たちが日常生活にも取り組んでいけるように指導していきたいと考えています。

Banmaephuklae School / バーンメーパッククレ学校

●活動開始月 2017年4月 ●生徒数 295人

●所在地 Moo.11 Ban Mae Pak Lae, Takoe Sub-district , Mae Sruay District, Chiangrai Province, 57180