2023.07 学校レポート1 in タイ

植林したあとも生徒たちが木の管理を続けています。
植林したあとも生徒たちが木の管理を続けています。

有機農業を学校の外へも広げたい

 アユタヤに位置するタコ―ドーンヤーナーン学校は、入り口の前に田んぼが広がっており、田舎特有の落ち着いた雰囲気が感じられます。複数の村から子どもたちが集まる中規模の学校で、近隣住民の方々も明るく友好的です。この学校は「子供の森」計画に対して非常に協力的で、生徒たちが積極的に取り組んでいます。活動初年度である2022年は、植林に加え、有機農業の実習と環境教育活動を行いました。植林したのは、木材として使われるチークやマホガニー、果実を食べられるマンゴーやジャックフルーツなどです。 複数の樹種を植え、豊かな生態系を育むことをねらっています。次年度は、環境にも人にもやさしい有機野菜の栽培を継続し、学校を越えて村にまで有機野菜の栽培が広がるように実施していきたいと考えています。

 

 活動を担当する先生は、『以前より学校がきれいになりました。植えた木を生徒たちがしっかり管理しており、植林や環境教育を通じて、生徒たちが森などの天然資源や環境保全に意識を向けるようになりました。さらに、生徒たちの責任感が強くなったと感じます。「子供の森」計画をきっかけとして、子どもたちには環境保全だけでなく社会貢献ができる人に成長していってほしいです。今後も学校は生徒たちの意識の向上やボランティア精神を育てるための教育活動をおこなっていきます』と意気込みを語ってくれました。

・生徒からのメッセージ

メッセージをくれたヤーダーさん(13歳)
メッセージをくれたヤーダーさん(13歳)

 活動に参加できてうれしかったです。木を植えたことで学校の環境がよくなりました。今も植えた木の世話をしています。木も順調に育っています。また化学肥料を使わないで野菜を育てる方法についても勉強し、野菜を収穫することもできました!

タコ―ドーンヤーナーン学校/Takodonyanang School

  • 所在地 Takodonyanang School Moo.2 Donyanang Sub-District, Pashee District, Phranakornsri ayuttaya Province 13140
  • 活動開始年 2022年
  • 生徒数 256名