中国
内モンゴル自治区阿拉善地区
主な支援学校
- 阿拉善左旗モンゴル族学校
- 阿拉善蒙古族完全中学校
- 科学材料科学学院 など
2024年
9月
04日
水
2024.09 子どもからのメッセージ from 中国
私は、中国・内モンゴル 自治区にある阿拉善左旗蒙古族学校3年生のウユンです。学校の横には防砂林があり、その向こう には広大なゴビ砂漠が広がっています。私たちの学校では、これまでオイスカの沙漠化防止プロジェクトに協力して、沙漠での植林活動に力を入れてきました。私も友だちと一緒に、オイスカの植林地に行って、沙漠にも育つ、サクサウールという木を植えました。この木は灌木で、大きく育つものではないですが、砂が飛んでいくのを防いだり、根っこに漢方薬になる植物を寄生させて育てることができると教えてもらいました。普段は教室の中で勉強する時間が多いので、外で行う植林活動はとても楽しいです。いろいろな新しいことを勉強することもできます。木を植えると、心も元気になり、大地も緑になります。私たちが行動を続けることで、ふるさとの沙漠化が止まり、緑が広がってほしいです。
2022年
6月
22日
水
2022.6 学校レポート in 中国
飛砂の防止を目指した緑化活動
中国・内モンゴル自治区では、ゼロコロナ政策により、他地域同様に厳しい行動制限が取られています。対面授業が再開されていても、課外活動は制限されているため、以前のように学校単位で活動することは難しい状況です。このような中ではありますが、自分たちにできることをやりたいと、阿拉善蒙古族完全中学校の生徒ら約50名がボランティアとして植林活動に参加。町郊外にあるオイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センターにて、砂漠でも活着し、飛砂を抑える効果が期待できるソウソウという灌木3万本を植栽しました。
この地域は、日本に届く黄砂の源の一つと言われており、近年現地でも東京都に近い面積の緑化が行われていますが、今年は北西風の影響により、例年以上に砂嵐が多く発生して いる状況です。コロナ禍など課題は多くありますが、これからも人々がこの地域で住み続けられるよう、子どもたちや住民とともに緑化を続ける努力をしていきたいと思います。
2021年
7月
08日
木
2021.7 China-2
ニーハオ!(こんにちは)
私は、阿拉善左旗蒙古族学校3年生のアリマです。私の周りでは新型コロナウイルスにかかった人はいませんが、2020年の夏頃まで、町のお店は全部閉まり、他の地域に行くこともなかなかできなくなりました。学校の授業もオンラインになり、友だちや先生と会えなくなってしまいましたが、夏頃から学校やお店も再開し、少し ずつ町が賑やかになりました。また学校のみんなと植林活動ができたらいいなあと思います。
2021年
7月
08日
木
2021.7 China-1
ボランティアとして
有志が緑化活動を継続
阿拉善左旗蒙古族学校は、オイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センターより一番近い学校(小中一貫校)であり、これまで環境教育の一環として砂漠での緑化活動を一緒に行ってきた理解のある学校です。牧民の子どもたちが8割を占めており、多くが寄宿舎で生活しています。いつも元気いっぱいな子どもたちの声が響く学校です。しかし、2020年度は、新型コロナの影響により、課外活動が制限されたため、学校をあげて、公式に植林活動を行うことができませんでした。
2017年
4月
12日
水
2017. 4 Inner Mongolia-3
ニーハオ! (こんにちは!)
私の一日を紹介します。
私は、阿拉善左旗第二実験小学校で「子供の森」計画に参加している6年生のジュラです。「子供の森」計画の活動の中では、学校が綺麗になると嬉しいので、ゴミ拾い活動を頑張っています。私のふるさとは、学校のある町から400km北にあるゴビ砂漠の村にあります。村には山があってそこから見下ろす街の景色がとてもきれいです。でも、緑が増えればもっときれいになると思います。将来は自分のふるさとを緑豊かにしたいので植林を頑張りたいと思っています。
2016年
6月
29日
水
2016.5 Inner Mongolia 3
ニーハオ! (こんにちは!)
私の一日を紹介します。
私は、モンゴル民族完全中学校で「子供の森」計画に参加している1年生 のアルナです。私は寄宿舎で生活をしています。朝は6時から学校が始ま り夕方の5時に終わります。私のふるさとには立派なラクダがたくさんい
て、星空がとてもきれいです。昔は草原があり川も流れていて美しかった そうですが、今は干ばつが続いているため、私たちは毎年植林をしていま す。将来は自分たちの手で美しい阿拉善を取り戻したいと思っています。
2016年
5月
12日
木
2016.5 Inner Mongolia -2
身体に感じる砂漠の問題
北京大学附属中学校は1960年に設立された北京市の重点中学校であり、全国 から優秀な子どもたちが集まり、生徒数2,500人、教師数188名の大きな学校 です。この学校は文武両道、科学教育に力を入れていますが、大都会にあるため子ど もたちは自然に触れる機会がほとんどありません。子どもたちに砂漠化問題に関心を 持ってもらいたいという先生たちの希望もあり2015年より「子供の森」計画に参 加しました。また北京市では近年PM2.5などの環境汚染が深刻になっているため、 学校全体で環境教育に力を入れ始めました。
2016年
5月
12日
木
2016.5 Inner Mongolia -1
自然との共に生きる文化を大切に
阿拉善左旗モンゴル族学校は、阿拉善(アラシャン)で唯一の9年生教育のモンゴ ル族の学校です。モンゴル族の伝統文化である自然を守り、自然と共に生きる活動を 行いたいということから2013年に「子供の森」計画に参加しました。生徒は遊牧 民の子どもたちが多く、約半数は親元を離れて寄宿生活をしています。家業に直結す ることから、砂漠の問題に非常に関心が高く、環境を良くしたいという気持ちから、植 林やゴミ拾いなどの地域の環境保護活動も積極的に行っています。また学校教育の 中でも環境保全活動に力を入れるようになりました。
2015年
5月
12日
火
2015.5 China-3
你好!(ニーハオ)こんにちは!僕の一日を紹介します。
僕は阿拉善左旗モンゴル族学校で「子供の森」計画の活動に参加している2年生のヤンサンガです。友達からはヤンヤンと呼ばれています。学校は朝の8時から夕方の5時半まで授業があり、1月の半ばから2月末までが冬休みで、7月の半ばから8月末までが夏休みです。僕は馬に乗って走ったり、ゲル(遊牧民の伝統的な移動式 住居)の中でお茶を飲む時間が大好きです。 「子供の森」計画で一番好きな活動は、木を植えることです。ふるさとに緑が広がり、環境がよくなるように、もっとたくさん木を植えていきたいと思っています。
2015年
5月
12日
火
2015.5 China-2
砂漠化に立ち向かう人材づくり
化学材料科学学院は、西北地域における最も優秀な大学として知られている西北大学の中にあります。科学に関する人材育成のパイオニアにもなっているこの学院では、科学的な視点での環境問題の解決に力を入れており、夏休みに学生が研修する場所としてオイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センターが指定されたことがきっかけとなり「子供の森」計画への参加が始まりました。センターでの植林活動をはじめとした研修に代表の学生が参加したほか、学内において同センターの冨樫所長による環境に関する講義も行われました。
2015年
5月
12日
火
2015.5 China-1
緑が広がることを信じて
阿拉善左旗モンゴル族学校は、9年生まである小中一貫校で、農牧民の子どもが多く通っており、学校にある寄宿舎で生活する子どもたちも多くいます。内モンゴルでの「子供の森」計画活動の拠点となっているオイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センター近くにあるため、子どもたちは同センターで行っている砂漠でも育つソウソウという木の植林やその管理に積極的に参加しています。また、他の地域の人々と植林を通じて交流したり砂漠の状況を観察しながら歩くなど、植林活動だけでなく文化交流や環境学習にも取り組んでいます。
2014年
4月
17日
木
2014.4 China-3
你好(ニーハオ)!こんにちは 私の一日を紹介します
私は阿拉善左旗蒙古族学校で「子供の森」計画に参加しているエグシグです。友達にはハイラーと呼ばれています。
2014年
4月
17日
木
2014.4 China-2
『ようこそ!「子供の森」計画へ』
~2013年度新規参加校紹介~
2013年の校舎の建て替えをきっかけに、「子供の森」計画の拠点であるオイスカのセンターまで歩いていける距離に引っ越してきて新しく活動に参加した阿拉善左旗蒙古族学校。人工芝グラウンドまである近代的な学校に生まれ変わりました。
2014年
4月
17日
木
2014.4 China-1
『教室を離れて環境保全の大切さを学ぶ子どもたち』
2008年に正式に「子供の森」計画に参加した阿拉善蒙古族完全中学校は中高6年一貫校です。正式に参加し始めた2008年以前から、子どもたちは自主的にオイスカのセンターへ来て植林活動に参加していました。
2013年
4月
12日
金
2013.3 China-2
『砂漠化を止める方法を学ぶ子供たち』
中国・内モンゴル自治区阿拉善地区
2011年に100kmほど離れた吉蘭太(ジランタイ)村から巴彦浩特(バインホト)へ移動して来たモンゴル族の学校・阿拉善吉蘭太蒙古族中学校。この学校も街中にあるため、オイスカのセンターで緑化活動を行っている学校の一つです。
日差しを遮るものが何もない砂漠地帯での緑化活動は非常に大変な作業ですが、子どもたちは乾燥に強い低木を植えたり水やりを行ったりと一生懸命に活動しています。またその時期に応じた植物の種を取るなど、植物の勉強も同時に行っています。
2013年
4月
12日
金
2013.3 China-1
『モンゴル族の文化を守るため』
中国・内モンゴル自治区阿拉善地区
街の中にある阿拉善(アラシャン)の各学校は敷地が狭く敷地内での植林活動が難しいため、オイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センターへ来て緑化活動を行っています。センターまでの距離の問題もあり多くの学校は頻繁には来られませんが、何かと足繁く通ってくれるのがこの阿拉善蒙古族完全中学校の生徒たちです。
2012年
2月
29日
水
2012.2 China-2
『お互いが成長できた交流植林活動』
中国・内モンゴル自治区阿拉善地区
一年前に姉妹校になった愛知県の逢妻中学校から、7名の生徒と先生が訪れ、一緒に植林活動を行いました。「子供の森」計画に参加する蒙古族完全中学校の子どもたちにとって植林は手慣れたものです。穴を掘る手つきもたくましく、水を運ぶのも軽々としたものです。初めて沙漠に植林する日本の子どもたちを手伝うかのように、率先して動き回っていました。内モンゴルの子どもたちにとってこの植林は、とても刺激になったようで、「遠い日本から、私たちの環境のために植林に来てくれる友人にとても感謝しています」と話していました。英語でコミュニケーションを取りながら活動を進めていきましたが、日本の子どもたちは言いたいことが英語で言えずもどかしそうです。「もっと英語を勉強しよう!」と決意した子どもたちも多いようです。さて、内モンゴルの子どもたちですが、「子供の森」計画の活動を始めた当初は、活動のたびにゴミを散らかしてしまい、その度にコーディネータから環境の話を聞いたり、片付けの注意を受けていましたが、今は何も言われなくてもゴミをきちんと片付けて帰るようになりました。「子供の森」計画の活動が、少しずつ彼らの行動に変化をもたらしています。
2012年
2月
29日
水
2012.2 China-1
『世界の緑の波の一つになった!』
中国・内モンゴル自治区阿拉善地区
2011年5月23日、阿拉善第八中学校は、世界中で一斉に木を植えようというグリーンウェイブキャンペーンに参加しました。この時期は植林適期を少し過ぎているため、植林ではなくポット苗作りをしました。細長いビニール袋の底をテープで止め、中におがくずと羊糞を混ぜた砂を入れ、種を植え付け、圃場に運び、水をやります。説明が終わると、子どもたちは自分たちで役割を決めて、それぞれ散らばっていきました。砂を入れる為にペットボトルを半分に切って簡易スコップを作ったり、流れ作業にしたり、効率よくできるように子どもたち自らそれぞれに工夫して作業を進める姿は頼もしいものです。200人もいたため、用意しておいたビニール袋は瞬く間に無くなりました。 「もう無いの?!」と物足りなさそうでしたが、ポット苗を作る意味、世界の一員として緑化活動に参加することの意義を説明すると、嬉しそうに顔をほころばせていました。普段は受験勉強に追われている中国の学生たち。こうした活動を通して環境を考える事の大切さ、緑化活動の楽しさを感じて欲しいものです。学校からオイスカセンターまでの往復6kmの道のりをたくましく行進し、ゴミを拾いながら帰って行きました。
2011年
7月
01日
金
環境教育友好交流校締結
中国:内モンゴル自治区阿拉善地区
これまでの「子供の森」計画の活動をきっかけとして、内モンゴルの民族中学校と愛知県豊田市立逢妻中学校が交流学校となり、8月22日にその締結式が執り行われました。今後手紙のやり取りなどを通じて交流を深めていく予定です。締結式の後には生徒達が参加してセンターにて植林活動を実施しました。
2011年
7月
01日
金
60年前のふるさとに思いを馳せて
中国:内モンゴル自治区阿拉善地区
「60年くらい前は緑が多くてね、砂漠もあったけれど、トゲのある草が多くて中に入れなかったくらいだったよ」子供達はラマ僧の話を真剣に耳を傾けていました。今は砂漠である土地が昔緑で一杯だった頃の話を聞いたことは子ども達の心に「いつかこの土地に緑をよみがえらせることができる」、と大きな勇気を呼び起こしました。
Topics
2013年
4月
12日
金
2013.3 China-3
『ホンオニクとニクジュヨウ』
中国・内モンゴル自治区阿拉善地区
ホンオニクはアカザ科の植物の根に寄生する植物で、その肉質茎を乾燥したものはニクジュヨウと呼ばれ、強壮作用のある生薬として知られています。オイスカでは、砂漠地帯で植林を進めているソウソウという植物の根にこのホンオニクを寄生させ収穫し、ニクジュヨウとして販売することで、植林が砂漠化防止や緑化のみではなく地元住民の生活向上のための収入源にもつながるよう取り組みを進めています。
この取り組みを始めてから、地元住民の植林協力の意欲が一段と上がり、生活向上と環境回復の両立した取り組みとして注目されています。
2011年
7月
01日
金
北京の小学生も環境キャンプに参加
阿拉善の黄砂は1300km離れた北京にまで飛んで行っており、中国全土で重要な問題として認識されています。中国での10大環境問題の一つとも言われています。
この阿拉善の砂漠化問題を解決するためには地元阿拉善のみならず、沿海部や北京などの都会の人たちの協力も必要です。中国社会はこれまで経済優先の社会でしたが、経済の急成長によって、環境を見直す余裕がでてきています。また、北京等の都会の小学生にとって、普段自然にふれあう機会が少ないため、勉強だけでなく、自然体験の必要性も広く認識されており、オイスカのセンターでは砂漠化の体験と、環境保全活動の体験が両方出来る、ということで注目を集めています。実際、2010年の5月、北京の小学生親子56名が参加して環境理解のための植林キャンプを北京の教育機関の協力で実施しました。植林と環境講座を実施しました。
また、これまでは日本から沢山の学生を受け入れてきましたが、近年は北京等の大学生の関心も大きくなっています。2010年は、早稲田大学と北京大学の学生団と中国各地や海外の留学生の組織した団体が来訪しました。こうした学生の人たちがボランティアを組織して協力する時代がすぐそこまできているようです。