フィリピン
ミンダナオ島・西部地域
主な支援学校
- ピニアンセントラル小学校
- サンタ・フェ小学校
- ホモアモイ小学校
- サンニコラス小学校 など
2013年
6月
13日
木
2013.3 Philippines-8
『ふるさと再生にむけて』
フィリピン・ミンダナオ島西部地域
かつて、反政府勢力の活動が盛んだったミンダナオ。最近フィリピン政府と反政府勢力とが和平に合意し、平和への道筋がつけられました。2012年に新しく「子供の森」計画に加わったサンタ・フェ小学校がある村は、以前に反政府勢力の攻撃を受け、住民の多くが村を去り、学校も閉鎖されていました。しかし近年、情勢が安定するにつれて住民が戻り、子どもたちも再び学校に通えるようになりました。そこで、オイスカのミンダナオ・エコテック研修センターの卒業生で、現在近くの学校で校長先生をしているサムヤグさんがサンタ・フェ小学校と調整し、「子供の森」計画に参加することになりました。
2013年
6月
13日
木
2013.3 Philippines-7
『 20年前に植えた木々に見守られて』
フィリピン・ミンダナオ島西部
1991年にオイスカが初めて「子供の森」計画を開始した地域の一つであるミンダナオ島西部地域には、学校の敷地に植林してから20年以上が経つという学校が多くあります。その一つであるピニアンセントラル小学校で、2012年12月に植林活動を行いました。校舎を囲むように立つマホガニーの木々は、20年前に「子供の森」計画で子どもたちが植えたもの。今回はそのそばに、子どもたちと先生が一緒になってランソーネスという果物の木を植えました。
2012年
4月
12日
木
2012.2 Philippines-12
『紙飛行機、笑顔をのせて』
フィリピン・ミンダナオ島西部地域
子どもたちが満面の笑顔で飛ばしている紙飛行機。実は、地元に自生するコゴン草という草から手漉きで作った紙でできています。コゴン草は植林地や田畑を覆い、土の養分を奪ったり、ときには山火事の原因になったりと、やっかいもの扱いされていた雑草でした。それをなんとかできないかと考案されたのが、紙漉きです。コゴン草の紙は独特の手触りがあり、ポストカードや便せん、封筒、ランプシェードなどに加工されます。やっかいな草が減ると同時に収入源にもなるとして、ミンダナオの産業の一つになっています。オイスカのミンダナオ・エコテックセンターでも、地域住民に紙漉きを広めたり、「子供の森」計画の学校で子どもたちと一緒にカード作りをしたりしています。
この日ホモアモイ小学校では「森のつみ木広場」が開催され、子どもたちはつみ木で思いきり遊んだあと、コゴン草の紙で紙飛行機を折りました。校庭で飛行機を飛ばしては追いかけ、また飛ばし…を繰り返す子どもたち。木のぬくもりや手作りの紙のやさしさを忘れずに育っていってほしいものです。
2012年
4月
12日
木
2012.2 Philippines-11
『元気な子どもたちも育っています』
フィリピン・ミンダナオ島西部地域
サンニコラス小学校の一日は、校庭の掃除から始まります。「子供の森」計画を通じて環境保護について学んだ子どもたちは、進んでゴミ拾いや分別をするようになりました。きれいになった校庭では、毎日のように子どもたちが元気に走り回っています。中でも最近フィリピンの子どもたちの間で人気なのが、サッカー。マニラで開催されるフィリピン代表チームと海外の代表チームとの試合がテレビや新聞で大きく取り上げられるようになり、地方にもサッカー熱が伝わってきているようです。「子供の森」計画のコーディネーターたちも、学校を訪問する際、子どもたちにサッカーを教えてとせがまれることがしばしば。思いっきりボールを追いかけたあとは、「子供の森」計画で育てた木々の下で一休み。木陰の涼しさを感じることで、木々の大切さを実感することができます。こうして健全な自然の中で、心身ともに健康な子どもたちを育てる。そしてその子どもたちが、また次の世代に自然の大切さを伝えて行く―これこそ、「子供の森」計画が目指す理想です。
2011年
12月
12日
月
2011.12 Philippines
『洪水被害報告』
フィリピン・ミンダナオ島西部地域
2011年12月、フィリピン南部を襲った台風21号。各地で土砂崩れや洪水など多大な被害がありました。
ミンダナオ島にあるGuinles Elementary School(「子供の森」計画参加校)でも洪水の被害を受けました。校舎の屋根が少し見えるところまで、水位が上がったところもありました。
この洪水は、山に木がないことが被害の拡大を招いたと地元紙でも報道されています。今後もこのような被害が少なくなるよう、オイスカでは植林活動を続けていきたい考えています。
2011年
7月
03日
日
水不足にも負けないよ
フィリピン:ミンダナオ島・西部地域
2009年から2010年にかけてミンダナオ島では日照りが続き、深刻な水不足に見舞われました。島の電力は水力発電に頼っていますが、湖の水位が下がったために十分な発電ができず、一日のうち8時間停電する日が数ヵ月も続きました。住民の生活や農業生産にも大きな影響を及ぼしたこの干ばつは、エルニーニョ現象による異常気象が原因ともいわれています。
2011年
7月
03日
日
地域の環境保全活動を引っぱっています
フィリピン:ミンダナオ島・西部地域
2009年9月にフィリピン・ルソン島のルクバンにおいて、「子供の森」計画に参加している各地域の学校から子どもと先生1名ずつを集め全国会議が行われました。この学校からも子どもと先生が参加し、活動を持続的に行っていくためのアイディアや、環境にやさしい技術などについて学びました。
Topics
2022年
7月
20日
水
2022.7 学校レポート2 in フィリピン
学校から地域へ意識の広がり
ヌエバエシハ州に位置するこの学校は、山に囲まれた環境にあります。コロナの感染拡大を防ぐために、頻繁な外出の規制などが行われました。しかし、計画を立てながら慎重に植林活動を行うことで、ナラの木やサワーソップ、バンレイシを植えることができました。
学校の敷地の近くに木を植えることで、食料を新たに得ることができたり、地域の人たちに環境について意識してもらうきっかけにもなりました。ジャイラ先生は、「木を植えることで子どもたち一人ひとりの環境に対する責任感を育むことができると感じています。コロナ禍にも関わらず、このような植林の機会を作ってくださり、ありがとうございます」と話してくださいました。
パグサンハン小学校/Pagsangjan Elementary School
- 活動開始年 2021年
- 生徒数 32名
- 住所 Sitio Pagsangjan, Pinamalisan Nueva Ecija
2022年
7月
20日
水
2022.7 子どもたちの学校生活2 in フィリピン
マガンダンハポン(こんにちは)!
私の学校生活を紹介します。
私は小学校6年生のバレッテです。以前は毎日学校に行って、教室で先生が話す内容について活発に議論をしていました。今は学校に行くことが出来ず、課題を使って勉強をしています。自分一人ではわからない問題もあるので、そのときは両親に質問しています。先生はコロナ禍でも私たちが勉強できるように、必要なものを一生懸命準備してくれています。コロナが収まったら、学校に行ったり、友だちと遊んだり、川や山に探検に行ったりしたいです。
2011年
7月
03日
日
使い道いろいろ!自然素材
バナナに似たこの植物、アバカといいます。フィリピン原産の多年草で、茎からとれる繊維は「マニラ麻」と呼ばれ、その強さ・軽さ・耐湿性から船舶用のロープや布地、製紙などの材料として珍重されてきました。古くは大航海時代、スペインの貿易船であるガレオン船のロープにも用いられ、また現在では日本の紙幣の原料にも使用されています。最盛期にはフィリピンでもっとも重要な輸出用商品作物の一つでしたが、化学繊維の普及によって需要が低下、産業も徐々に衰退していきました。
しかし今でもフィリピンの特産品としてシルクなどと混織した布地が生産されているほか、化粧品・建築資材としての製品開発も進んでいます。アバカ産業が盛んなミンダナオ島では、オイスカも村のアバカ生産指導を行っています。芽が出て2年ほどで収穫時期を迎えます。外皮を剥いで繊維を取り出し、天日に干します。できあがった繊維は馬の背に乗せ、町の仲買業者まで運びます。
アバカの他にもココナツやパイナップルなど自然素材が豊富なフィリピン。日本で手に入る製品もありますので、ぜひ探してみてください。